2010-09-05

狂言夜話 in 寺内町

この度は、一般社団法人 富田林じないまち文化トラスト様の御依頼を受け、本年11月20日(土)、重要文化財 旧杉山家住宅にて狂言会鑑賞会(古民家ライブ?)をさせていただく事になりました。

4日(土)に打合せで大阪府富田林市の寺内町へ伺って参りました。実に素晴らしい町並みが保存され、
忍び返しが物々しい感じ
また築百何年というようなお家を維持されている方々のお話も伺う事が出来ました。
寺内町は、その名の通り「お寺」と「商人」を中心とした住民自治が行われ、古くから発展してきたようです。
中心的役割を担った興正寺の立派な山門
私は、まず「お寺」が建立され、その後に町が発展してきたもの。と考えていましたが、一説では、「商人」たちが自治権の獲得や商売の利益、租税の軽減などを目的として、あえて「お寺」を招いて、町(自治区)を形成していったという考え方もあるそうです。

また、こちらでは10月頃に雛飾りをするという慣習もあるそうで、本年10月9日には、「後の雛(祭り)」と呼ばれる行事があるとのこと。雛の虫干しもかねておひな様をお飾りするそうですが、大阪では古くからある風習との事でした(知らなかった…。)

町の中を色々案内していただき、今回の鑑賞会の会場となる旧杉山家住宅へ。
重要文化財 旧杉山家住宅の外観
こちらには、大床の間と称し大きな床の間に「影向の松」が描かれていました(写真には収めさせていただきましたが、ぜひ足を運んでご覧ください。)
実に立派な造りには、感服しました。大きな土間があり、声もよく響きそうです。

帰りに、他のお家の門をふと見ると、松をあしらった門扉の環が。ちょっと可愛かったので写真に撮ってみました。
凝ってますよねぇ
11月となると晩秋の頃ですが、どのような催しになるか、楽しみです。
また、皆さまもお時間があれば、富田林市の寺内町まで観光されてみてはいかがでしょうか(おそば屋さんなどもありますし。)
また、この度の催し「狂言夜話 in 寺内町」の詳細が決定しましたら、当サイトでもお知らせ致します。乞う御期待(笑)

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