2017年12月21日木曜日

狂言「酢薑」(すはじかみ)のこと ☆☆★★

Google先生にお尋ね申し上げると、和泉流の内容と思しき解説が多数ヒットしますね。

この23日に、僕が狂言「酢薑」の「はじかみ売り」を演じますので、演者目線からの多少の解説……のようなものを書いておきましょうか。
例によりまして、学術的には誤った内容かも知れませんので、レポートにコピペして先生から叱られても知りませんので、悪しからず(笑)

はじかみ について

酢薑の「はじかみ」が今で言うところの、生姜を原材料とした食品なのか、あるいは山椒(椒:はじかみとも読むようです)を用いた食品だったのか、その辺の所はちょっと分かりかねますが、便宜上「生姜である酢取り生姜」としておきます。
☞はじかみは、焼き魚などによく添えられていますよね。
☞酢取り生姜と言ってしまうと、「がり」と誤解をされるかも知れませんが……。
☞昔、なんで「はじかみ」というのか、祖母なる人に尋ねたように記憶してますが、「端っこだけ噛むから」って言うてたような気がします。ホントかウソかは知りません。

ま、要は「薑」は「辛い(≠塩辛い)」食品・調味料?であった。と推測される(薑売り自身もそう語っている)わけですが、お話は、酢売り(シテ)とはじかみ売り(アド)が上下の街道で出会い、それぞれの商売上の優越?を宣して、その詳しい来歴を述べるところから始まります。
はじかみ売りは、はじかみの「辛味」に基づく「カラ」という語音に類する言葉を駆使し、また酢売りはお酢の「酸味」に基づく「ス」という音韻に類する語句を多用して、いかに、自らの商材が格式高く、由緒正しいものであるかを証明しようとするわけです。

互いの売り物には、夥しい子細(特別な事由)があることが判明し、市場へ向かう道すがら「秀句(ザックリと誤解を恐れず言えば、ダジャレの類い。本来の意味はリンク先をご参照を。)で「巧いこと言うたモン勝ち」というルールで同道するわけです。

もう、この辺はね。我々狂言方の私生活にも通じるところですョ。我が師父クラス(我が伯父たち)が集まろうものなら、もうそれぞれが虎視眈々と「次、いかに巧いこと言うてやろうか!?」という、なんと言いますか、お寒いダジャレの応酬になることがあります^^;

息子殿でさえ、
……なんか、静かになったナ。
などと、ボソッと述懐するほどの、シン……と凍てついた場の空気になることがあります。
ちなみに余談ですが、その耐え難き“極寒の場の空気”を、僕は個人的に「冬将軍(師父なる人の二つ名)の到来」と呼んでおります。
☞さらに余談ですが、松岡修造氏が国外にいるから我が国が寒いのではなく、実は我が門閥の冬将軍たちがその威光を振るっている場合もあるのではないか!?と密かに思っています(嘘)

……閑話休題。

いや、ま。狂言「酢薑」でも、
「よく、そんなに思い付くなぁ!?」
という程、「ス」と「カラ」とそれに類する語音(語句)を多用していきます。
このあたりの詳しい語意を書くと、これまた難しくなりますので、これはまた来年の徳讃会にまわすとして……。シンプルに言葉遊びの妙味を楽しんでいただければと思います。
はてさて!!この「巧いこと言うたモン勝ち」勝負の行方はどうなるのでしょうか!?
☞ま。これは当日の午前の部にて御覧いただくとして。

いずれにしても、演者自身がよく笑いますし、僕個人的にも、ついつい楽しくなってしまう演目のよう思います。日本の「笑い」の原点を特に感じさせてくれる演目のように思います。

そうそう。
嘘の笑いでも本当の笑いでも、身体はその区別はできない。と笑いヨガでは習いましたけども、たぶん僕の体内では、酢薑の稽古のたびにNK細胞が活性化しているに違いありません(。-∀-) ニヒ♪

ではでは、当日は舞台の上にてお目に掛かります!!



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