前回の投稿が8日でしたから、既に10日あまり、更新に間が空いてしましました。済みません。
さて、12月10〜11日と
岐阜県養老町上多度小学校様に
学校への芸術家派遣事業の一環として伺ったのは、既出の通りです。
一般社団法人高和会善竹能舞台では、「
協力芸術家」として国
(文化庁)の外注先に登録していて、そのリストは各自治体の教育委員会等に配布されているそうです。
(なので、教育関係の方は、要チェック!! 笑)
その中から特に私どもにというご依頼があり、このたび伺った次第です。
随分前に登録したまま、全く反応がなく、なしのつぶてで、もはや登録の更改(更新)は止めようかと思っていたところ
(文化庁の外注先が変更になったときにその確認がありました。)この度のお話を頂きました。
一世を風靡しました“事業仕分”のあおりを受け、
事業の効果にギモンあり!とて、ガッツリと予算を削られ、雲散霧消した事業の一つと聞きましたが、うまい具合に復活していたようです。
(そんな一朝一夕に効果の出るものでもないと愚考しますが…。ってか、効果って何さ!?)
ともあれ、私ども法人初の取組ということで、いろいろと先生方にもお話を伺いながら、書類を作ったり、旅費交通費を計算してみたり、事務作業をやりました
(割と好きな作業なので、それはあまり苦になりませんでした。)
そして純朴で熱心な子ども達のお陰で、我々も朗らかに楽しく勤めることができました。
初日は、「教科書を元に科白を覚えました!」という子ども達の代表(6人)に、型を指導しました。
(他の5、6年生達は、それを見ています。)
☞6人なので、2人ずつ、3パートに分かれてやってます。
(我が師が畑主チーム担当)
実は。教科書に採用されている内容(台本)が、大蔵流の山本家のものですので、我々のものとは内容が少し異なり、ちょっとやりにくかったのですが、それもまたいろいろと発見があって面白かったです。
2日目、今度は全校の児童が集まりました!
なにぶん、子ども達は学習の進度
(たとえば、歴史を習い知っているか否か、国語の漢字がわかるかわからないか…)が異なりますので、大蔵流狂言の「表現」
(擬態語・擬声語)の実演と現代語との比較に重点を置いて授業を行いました。
☞おそらくそこが、修練を受けていらっしゃらない先生方には特に難しいところでしょうし。
写真は、初日に指導を受けた子ども達が「柿山伏」を披露する前に、「柿山伏とはどういうお話か?」という事をプロジェクターで投影しながら解説しているところです。
実際に山伏の装束を着けた私を投影しています。
そして、先述した大蔵流狂言の「表現」です。これは、クイズ形式にしました。
柿山伏にはカラス、サル、トビの3種類の動物の鳴き声が出てくるのですが、これは急きょ先生方に当てて、やっていただきましたよ!
先生方も、いつもは当てる側でしょうけれども、ドキドキしていただけたと思います(お陰様で盛り上がりました、ありがとうございました☆)
何より、外国語科を指導されているネイティブスピーカーの先生がいらっしゃったので、突然指名したにもかかわらず、趣旨をよく解していただいて、図らずも現代日本語、大和詞(大蔵流狂言の表現)、英語でのオノマトペの比較ができたのもとても良かったです。
狂言の音クイズでは、我が師を手足のように!?使わせて頂きました(爆)
子ども達も「シャッターを開ける音!!」だとか「ふすまを開ける音!!」とか「猫の鳴き声!!」とか、ものすごい勢いで、楽しく答えてくれました(笑)
一連の、予定の内容をこなしたところで、「実は4年生以下の子ども達でも体験してみたいという児童が多数います。何とか体験させてあげてもらえないだろうか。」という御要望を事前に聞いていましたので、最後に希望者をステージに上げて、柿山伏の「サル」を一緒にやりました。
(図らずもサルを量産してしまいました。)
そして、締めとして大蔵流狂言の「大笑い」を皆で行い、無事終了しました。
山の中の、柿の木も周りにたくさん生えている小学校でしたので、柿がどのように生っているのか、その点は説明しやすかったです。でも!最近の子ども達は「渋柿」を口にしたことないんですね!!(°□°;)
山伏を勤めてくれた児童にも「じゃあ、一度、渋柿を食べてみて!」とお願いしてきた次第です(笑)
【…てなわけで、宣伝です】
私ども法人では、教科書に則った形での、こういうワークショップなども手がけています!プロジェクターとパソコンなどはこちらで持参します!!
(近隣でしたら、スクリーン:100インチ なら持って行けます。)
来年度はまた違う形ですが、文化庁の事業に申請してみました。夏休みに子ども達に体験してもらえる講座を開講できればと思っています。
詳細が決まりましたら、またご報告します。うまく採択されると良いのですが……。