2014-11-26

決算報告書の提出までが、徳讃会です!

お家に帰るまでが、遠足です。とはよく言ったもので……?(なんのこっちゃ^^; )

先日、盛会のうちに終了しました第7回「狂言を楽しむ 徳讃会」は、高槻市と高槻市教育委員会から御後援をいただいております。
事前に申請することで、市と市教委の名義を使わせてもらうことができるのですね。
この御威光により、たとえば市の広報に催事情報が掲載されたり、市の公共施設などに、チラシを配架してもらえたり、ポスターを掲出してもらいやすくなります。
所定の書式に則り、予算を明記して提出します。

ただし、催しの終了した翌日から30日以内(だったっけ?)に、その催しの決算書を提出しなければなりません。
なので、徳讃会が済んで、その会計報告をするところまでが、僕の一連の作業ということになります。

決算書の書式には、予算と決算の数字が並んでいますので、それらをつらつらと眺めておりますと……。(何か勢い余って、支出の「円グラフ」作ってみたりしてね。)
んーと。客席が少ないため、一席あたりの単価を低くすることができないのが、たいへん心苦しいところです。演目の充実と出演者のモチベーション向上(クオリティの維持!?)のためにどうぞ御寛恕いただきたいと存ずるところです。

実は主催者によっては、催しの収益に応じて出演者の出演料をディスカウントするところもあります。それは一つの識見として(収支の折り合いの付くところで、持続可能性というところも勘案して?いるのでしょう。)よく解ります。
しかし私ども法人では、プロの狂言方が斯道一本でも生活が十分に成り立つことを証明する手助けをしなければならないと考え、当法人の理事を除く出演者には、規定の出演料報酬をお支払いし、お客様には良質な狂言番組を御覧いただくためには、相応の対価が必要です。という方針で臨んでいます。

他方、昨今はクラウドファンディングも注目されていますね。
インターネット等を通じて出資者を広く募り、事業の運営資金を調達するという手法なのですが、これは古い時代の芸能にも似通ったところがあるような気がいたします。能楽が、かつては時の権力者や有力者などのパトロンたちに支えられて発展してきたように、今度は多くの出資者に支えてもらうことで、安定的に芸能の継承を可能にしていく。ということも視野に入れていっても良いかと思います。

また、ファザーリングジャパン関西の理事をされている方から、文化庁の助成事業(平成27年度伝統文化親子教室事業)についての情報をご紹介いただきました。
我々が一個人の狂言方ではなく、法人格を有し、かつ能舞台を有しているという利点をも活かせる事業ではないかと思った次第です。

こういうところから、徳讃会開催のための原資を調達できれば、ある程度はお客様のご負担の軽減、あるいはもっと規模の大きな、椅子席のある舞台での開催につながるのではないかと愚考する次第です。

……ただ。
こういったことは、いろいろな書類を取り寄せたり、書いたり、地元市の担当部局との関係構築なども必須となってくるのでしょうなぁ……(遠い目
いったい、誰がやってくれるのかなぁ……?(えーっと、またしても“器用貧乏神”が降りてくるのでしょうか?……)


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