2015-01-14

舞初式を執り行いました。

現在、趣味の大蔵流狂言「高和会」では、1名の方が大蔵流狂言をお稽古されていますが、13日が今年初めてのお稽古日でしたので、舞初式を執り行いました。

今年は僕が主宰者として、裃を着け、古式に則り、灯明を上げ、拝をし、盃を供え、語りをし、小舞を舞い、盃事を行ったのであります(詳細は特に秘します。)
後で感想を聞くと、「大変貴重なことを体験させていただいた。」という趣旨のことを言うてはりました。
そりゃあ、そうでしょうとも(笑)、お稽古してない人には観られません。(…そういや母も妻も見たことないって言ってたナ。)

かつては、毎年1月15日(小正月)の祝日に、祖父の社中が皆さん御見えになって、舞初式を執り行っていました。
幼い頃は、割と長いこと(のような記憶があります。)座らされて、祖父の語りの後、玄三郎翁と長德師、祖父の弟の幸四郎師が「三人夫」を3人で謡い舞っている間、ポツンと独りで待っているわけです。
そして、僕が呼ばれて初っぱなに「土車」を舞うわけです(土車を忘れてるお社中は、僕の舞いを見て、思い出してたのかな!?)

お社中は全員「土車」を舞うので、入れ代り立ち代り舞手が替わり、地謡はみんなで謡うのです。
祖父からは「元気よう、大きな声で謡わんかい。」っていつも言われるので、大きな声で地を謡うのだけど、大人に混じった子供の声は、妙に甲高くうまく調和できなくて、声変わりまでは居心地が悪かった記憶があります。(それでも、頑張りました。 笑)

仕上げに?盃で日本酒を戴いて(これも辛くて嫌だった 笑)そして、米と塩を口に含むんだけど、いつも心の中で「なんで、生米!?塩、しょっぱいし!!」って思ってましたね。

何か幼心には、不思議な舞初式だったのですが、楽しみなこともいくつかありまして。
お正月に父方の祖父母、両親からお年玉をもらった記憶ってあまりないのですが、お社中のうち「坊ン、お年玉どうぞ。」って妹の分と一緒に下さる方もいて(笑)
それが、とても楽しみでした!!(爆)

そうそう、直会(なおらい)での「福引き」という定番行事がありましてね。
小謡や狂言の一節などに品物をなぞらえて、景品を各人が準備するわけです。ちょっとしたプレゼント交換です(笑)
秀逸なのもたくさんあったのですが、ぜーんぜん思い出せないので、あまり良作とは言えませんけれども、例えば「福の神」→「拭くの、紙」→「トイレットペーパー」を出品したりですね(大二郎氏は、あぶらとり紙を出品された方がいました。と言うてはりました。)

祖父が「福の神」の一節を謡い、おもむろに披露するのですが、袋の中に隠れた中からどんな高貴な神が出てくるのか!?と思いきや、トイレットペーパーというギャップが面白かったりするわけです。

大人の宴会には興味なかったですが、我が師がくじを引かせてくれたり、それで当った品物をくれたり……。
そういうのを何となく思い出したのでした。

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