2014-08-04

『太刀奪』のこと(第58回大阪薪能@生國魂神社境内)

暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

当方も熱暑は相変わらずなのですが、今朝はそれに雨が加わっていました。

実は、今年。

長靴の一張羅を購入したのですが、あまり使う機会にも恵まれずにおりました。そして不思議な事に、僕が長靴を履いて出かけると、必ず晴れてくるのです(°□°;)
→友人曰く、「長靴の法則」というのだそうです。

……ええ。今朝も履いて出勤しました。しかし今!!かなりの日差しが照っていますよ…orz
端的に申しますと、晴れています。(雨雲よ、どしたっ!?)
カンカン照りに晴れているところを、Tシャツにジーパンなどをまとい、長靴を履いて歩いていますと、「活きのいいファーマー」といった風情になってしまい、なんだかいたたまれない気持ちになります。
さすがに、麦わら帽子をかぶっていないので、それが救いです(--;)
※あくまでも、個人のイメージです。

閑話休題。

気になるお天気と言えば、今年の大阪薪能。昨今のゲリラ豪雨などで一時的に演能不能となって、休演となる場合があります。やっぱり雨になると日程が変則的になるので、晴れて欲しいところです。
→ハッ(;゜〇゜)ここでこそ長靴を履いていくべき!?

12日に大蔵流の狂言『太刀奪』(たちうばい)という演目に僕は出演するのですが、ちょっと用語の注釈などしておきます。(間違ってたらごめんなさい。)

「北野の御手水の会」(きたののおちょうずのえ)というのは、北野天満宮の御手洗祭のことのですね。
「こんにった」というのは、「今日は」という意味ですね。
「眉間の延びた奴」(まゆあいののびたやつ)というのは、「間抜けそうなやつ」というような意味です。
cf.「目の鞘の外れた奴」(めのさやのはずれたやつ)というのは、目の鞘:まぶたが外れてる→抜け目がない、手抜かりが無いというような意味になります。
「絹布店そうな」(けんぷみせそうな)というのは、路傍に様々な露天商が出ていて、そのなかに絹織物などを取り扱う店が出店されてるところを想像してみて下さい。他にも、二店でてきます。
「土でした えのころ もあり」というのは、「土で作ったえのころ:子犬の人形」のことですね。
「己は心得た出し様をする、取り直いておこせ」と、道通りが小サ刀を出し直させる型があります。これは、初め太郎冠者は刀の柄を持って差し出すわけですが、この場合、道通りが鞘を手にしたときに抜刀され、殺傷されるおそれがあるので、リスキーです。
ですので、道通り(僕の役ですが)は刀の束の方をこちらに向けてよこせ!と再度命令するわけです。ただし、おシテ(太郎冠者)の御意向で省略される事も…。(ちなみに、当家主催の催しでは省略する事は原則ありません。)
「ガッキメ」というのは、掛け声でよく使います。「餓鬼奴」と書きます。「こいつめ!!」って感じでしょうか。

ざっくり、このようなところでしょうか。
太刀奪という演目自体は分かりやすい内容の演目だと思いますので、お楽しみ頂けることと存じます。
ちなみに、チケットあと4枚残ってますので、ぜひこの機会にどうぞ!!

※註:チケット販売ページは公演日まで1週間を切りましたので、閉鎖しました。


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