2017-12-25

季節の行事:サンタクロースのこと。 ☆★★★

今年も無事に、全ての舞台の務めを終えることができました!

先日23日の、第2回歳末助け合いみおつくしチャリティー能にお運び下さいました方々、誠にありがとうございました。
僕も無事に今年一年の舞台の仕事が終わり、安堵しております。ご支援下さいました皆さまには、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
☞病院での仕事はまだしばらく続きますが……。

来年もまた、よろしくお願いいたします。

最近、面白かったこと

さて、童謡「赤鼻のトナカイ」のサンタの言葉は、「セリフ」として歌うと割と楽しいので、個人的にサンタの言葉として語っています。
しかし、
ムスメ:♫お、ま、え、の、は、な、が、や、く、に、た、つ、の、か?
と、歌っているのを聞いて、図らずも失笑してしまいました。割と部下(トナカイ)には手厳しい上司(サンタクロース)を想像してしまいました。
ワシ(サンタ)がお前(トナカイ)に何かをしてやるのではなく、お前がワシのために、何ができるのかを考えてみろ。
とか、言ってそうです。あー、怖い。怖い。
息子殿の方は、
息子殿:オレ!しかけみてくるわ!!
と、起床後素早く着替え、靴下を吊しておいた場所を目指して脱兎の如く駆け出していきまして。 (枕元には吊ってなかったみたい。)
 僕 :サンタ、獲れたんか?
息子殿:いや、かかってへん。たんけんするレゴやった。
って、狩る気満々ですか!?
いや、学校行ってるときでもそれぐらいの俊敏さで、朝の身支度をしてくれるととーちゃんも助かるんですがねー。

ま、どうやら子らもほぼ希望通りのプレゼントがもらえたみたいで良かったです。
とーちゃんもあんなレゴが欲しかったです。妻も幼少のみぎりはムスメのもらったようなプレゼントが欲しかったと言ってました。

さてさて。次の季節行事は、30日の本気(マジ)・モード・餅つきです。強力な助っ人も招喚する予定です。
晴れたら良いなぁ……。

とにかく、今年ももう少し。
自転車通勤を再開して、頑張りますわー!!



2017-12-21

狂言「酢薑」(すはじかみ)のこと ☆☆★★

Google先生にお尋ね申し上げると、和泉流の内容と思しき解説が多数ヒットしますね。

この23日に、僕が狂言「酢薑」の「はじかみ売り」を演じますので、演者目線からの多少の解説……のようなものを書いておきましょうか。
例によりまして、学術的には誤った内容かも知れませんので、レポートにコピペして先生から叱られても知りませんので、悪しからず(笑)

はじかみ について

酢薑の「はじかみ」が今で言うところの、生姜を原材料とした食品なのか、あるいは山椒(椒:はじかみとも読むようです)を用いた食品だったのか、その辺の所はちょっと分かりかねますが、便宜上「生姜である酢取り生姜」としておきます。
☞はじかみは、焼き魚などによく添えられていますよね。
☞酢取り生姜と言ってしまうと、「がり」と誤解をされるかも知れませんが……。
☞昔、なんで「はじかみ」というのか、祖母なる人に尋ねたように記憶してますが、「端っこだけ噛むから」って言うてたような気がします。ホントかウソかは知りません。

ま、要は「薑」は「辛い(≠塩辛い)」食品・調味料?であった。と推測される(薑売り自身もそう語っている)わけですが、お話は、酢売り(シテ)とはじかみ売り(アド)が上下の街道で出会い、それぞれの商売上の優越?を宣して、その詳しい来歴を述べるところから始まります。
はじかみ売りは、はじかみの「辛味」に基づく「カラ」という語音に類する言葉を駆使し、また酢売りはお酢の「酸味」に基づく「ス」という音韻に類する語句を多用して、いかに、自らの商材が格式高く、由緒正しいものであるかを証明しようとするわけです。

互いの売り物には、夥しい子細(特別な事由)があることが判明し、市場へ向かう道すがら「秀句(ザックリと誤解を恐れず言えば、ダジャレの類い。本来の意味はリンク先をご参照を。)で「巧いこと言うたモン勝ち」というルールで同道するわけです。

もう、この辺はね。我々狂言方の私生活にも通じるところですョ。我が師父クラス(我が伯父たち)が集まろうものなら、もうそれぞれが虎視眈々と「次、いかに巧いこと言うてやろうか!?」という、なんと言いますか、お寒いダジャレの応酬になることがあります^^;

息子殿でさえ、
……なんか、静かになったナ。
などと、ボソッと述懐するほどの、シン……と凍てついた場の空気になることがあります。
ちなみに余談ですが、その耐え難き“極寒の場の空気”を、僕は個人的に「冬将軍(師父なる人の二つ名)の到来」と呼んでおります。
☞さらに余談ですが、松岡修造氏が国外にいるから我が国が寒いのではなく、実は我が門閥の冬将軍たちがその威光を振るっている場合もあるのではないか!?と密かに思っています(嘘)

……閑話休題。

いや、ま。狂言「酢薑」でも、
「よく、そんなに思い付くなぁ!?」
という程、「ス」と「カラ」とそれに類する語音(語句)を多用していきます。
このあたりの詳しい語意を書くと、これまた難しくなりますので、これはまた来年の徳讃会にまわすとして……。シンプルに言葉遊びの妙味を楽しんでいただければと思います。
はてさて!!この「巧いこと言うたモン勝ち」勝負の行方はどうなるのでしょうか!?
☞ま。これは当日の午前の部にて御覧いただくとして。

いずれにしても、演者自身がよく笑いますし、僕個人的にも、ついつい楽しくなってしまう演目のよう思います。日本の「笑い」の原点を特に感じさせてくれる演目のように思います。

そうそう。
嘘の笑いでも本当の笑いでも、身体はその区別はできない。と笑いヨガでは習いましたけども、たぶん僕の体内では、酢薑の稽古のたびにNK細胞が活性化しているに違いありません(。-∀-) ニヒ♪

ではでは、当日は舞台の上にてお目に掛かります!!



2017-12-13

フルコース?での御提供!(≧∀≦)/ ☆☆☆☆

12日は、昨年から承っていました、狂言鑑賞会を実施して参りました。そうそう。先月、打合せに伺いました、王寺町立王寺南中学校御一統様です。

今回は、狂言も鑑賞されたいということで、私どもの提供している狂言講座から「初級コース(狂言1演目鑑賞+ワークショップ)」を選んでいただきました。

文化庁の芸術家の派遣事業では、講師分の補助者の費用、あと交通費のみ給付されますが、不足分を補てんいただければ、狂言を御覧いただくこともできます。

また、お近くに王寺町立福祉文化センターという立派なホールがあり、そちらを使用して行われました。
学校の体育館ステージ横で二畳程の極寒の控え室wwで装束を着けることもあったのですが、今回は暖かい楽屋もあり、大変助かりました(≧∀≦)/

今回は、
  • プロジェクターを使った解説(狂言の歴史、狂言/能/歌舞伎の違いなど)
  • 解説を踏まえて、実際に狂言「盆山」の鑑賞
  • 生徒代表者10名と先生1名には、盆山の一部の体験、生徒全体ではその場で立って行っていただけるような「構え(立ち方)」、「感情表現(笑い)
という、フルコースの内容でした。
百聞は一見にしかずと言いますけれども、解説を聞いて、実際に見て、実際に体験してもらえたことは僕にとっても非常にやりやすかったです。

最後のワークショップも皆さん、非常にノリが良くて(笑)こちらも楽しく務めさせてもらいました。
そして、最後の質疑応答ね!ちゃんと真面目な質問もあり、また
カノジョいますか!?
って……。
うーむ。君たちの興味は、まだそういう牧歌的なレベルなんだね。若いなーニヤ(・∀・)ニヤ
ステキな恋愛して下さい。僕は、既に後継者の育成を始めております(`・ω・´)キリッ
いやいや、ブログのネタをありがとう。
それから、
狂言師の方の収入はどうですか?
って。
そうだね。
回答したけど、実ははり師・きゅう師免許を取って、今は病院で勤めているんです。有給休暇取って、学校狂言を回ってます。それで、察して下さい!(爆)

ま、概ね楽しんでもらえたようで、良かったです(≧∀≦)/



2017-12-04

ずいぶんと久しぶりの……。(長いです) ☆☆☆☆

まず、お知らせから。
かねてより御案内申し上げていますが、12月23日(祝・土)の第2回歳末助け合いみおつくしチャリティー能の前売券、絶賛発売中です。購入特典もまだ残っています!!クレジットカードにて決済いただくこともできますので、どうぞ御贔屓に、よろしくお願いいたします。

ところで、久しぶりの……と言えば、この投稿もさることながら、12月2日には私儀、本当に超久しぶりの能のアイを務めて参りました(10何年…いや、20年以上ぶりか!?)
この度、お声掛けを戴きました辰巳大二郎様、宝門会皆さまには深く感謝申し上げます。
レアキャラの僕(!?)が、さらにアイの「語り」をさせていただくなど、滅多に無いことでして、御覧になれた方はこれまた超ラッキー!?(笑)
☞仄聞する所では、関西の善竹は総動員されていたようです。

また、斯様なお米をも戴きまして、早速翌日の朝食に呼ばれました(≧∀≦)/
大変、美味でございました!!
えー。“働キ”(裏方?)として、手伝いに来てくれました師父なる人(これまたレアキャラ!)は、別件の予定がありまして、紋付その他はもちろん、こちらも僕に託して帰られたわけで……。

他方の舞台から駆け付けられた、善竹忠亮氏のお装束付け等々の手伝い(今度は僕がいわゆる、働キであります。)を致しまして、ズシッと来るトランクをゴロゴロ引きずりながら、帰途についたのでありました。

いやー。もう何度心が折れそうになり、枚方からタクシーを使おうかと思ったことでしょうか(笑)
おいら、とてもがんばた!!

【キンドリングクラッカー、降誕の件】

ところで、キンドリングクラッカーというのは、皆さま御存知でしょうか!?
詳しい使い方は、リンク先の動画を御覧いただくとして、要は薪割りの道具です。
☞以下、キンクラと呼称します。

え?何に使う機会あるのか!?って?

ええ。あるんです。
拙家恒例の「超絶・本気(マジ)モード
餅搗き」で使おうと思う訳です。
☞薪を焚いて餅米を蒸し上げますから!!

はい。この丸太ね。ケヤキですわ。何でか、家にありましたので師父なる人にもらいました。
えーっと、あらかじめ申し上げておくと、薪にするわけでは無く、キンクラの土台にしようかと画策しております。

ただ、湿気た場所に保管されていたため、一部が黒く朽ちてきております。この部分を離断する作業を行いました。
☞まぁ、やってみてもらった良いと思うけど、直径200mmを越える木というのは、真っ直ぐ水平に輪切りにするって結構難しいっす。あと、シンドイ。(丸太に紐を巻いてガイドにしました。)
 
マニュアルを見ると、使い方はこういう少し大きめの金づちで木材を打ち込んで割り、薪にする。ということらしいので、まず石頭鎚0.9kgです(婦女子はもう少し軽い物でOKかと)
コーナンで780円(税抜きかな?)でしたか。

金づちの隣、φ8mm×75mmのコーチスクリュー(またはコーチボルトとも)です。
木ネジよりもコーチスクリューにはトルクが掛かってしっかり止まるんだそうな。

これらのネジ(50mm以上の長さ)は別途購入せねばなりません。ただ、地元のホームセンターではステンレス製のコーチスクリューで、かつ適当な太さと長さの物が見当たらなかったので、これはMonotaROでげと!

それから、φ7mmのドリルビット。これは、僕が6ミリまでの太さしか電動ドリルの刃を持って無くて、致し方なく。8mmのコーチスクリューの下穴用です。コーナンでげと!
ネジ穴は4箇所でした

そして、ドリルの刃の右側。本来の用途はトランク用の取っ手だそうです。ステン製にしようと思うたのですが、値段が高いのでスチール製です。
これは丸太に取り付けようと思いましてナ。持ち運びが楽になるかな?と。こちらは、Amazonにて。個人的な工夫なので、キンクラを使うのには別に不要なアイテムです。

把手の上は、MonotaROに頼むついでにφ6×50mmのコーチスクリュー。1パック4本入りを購入。5mmの下穴を開け、取っ手を取り付けます。まぁ、木ネジで良いと思うんですが^^;

一ちゃん右が、スクレーパーって言うんかな?100均です。丸太の樹皮を剥いてやろうと思うたのですが、案外苦戦しまして、断念です。一応先っぽが刃になってるタイプです。

これ、100均で見付けた200円の鉢植え運搬専用キャスター?

耐可荷重は20kgらしいですが、もしかしたら丸太+キンクラの重量トータルでは超えてるかも(゜∀゜;ノ)ノ

ま、ええんです。100均だしナ。
☞もちろん、薪を割るときは外しますよ?
途中で、樹皮剥がしは心が折れまして、中途半端な感じで終わってます。

丸太は丸いので、少し削って取り付け場所を平らにしようという目論見です。
鑿でマークをつけまして。鎚と鑿で取り付け場所を彫っていきます。
☞あらかた彫ったら、今度は粗めのヤスリでザリザリと削りました。
ほぼ、ほぼ平らに削り終わったら、下穴を開けまして、把手の取り付け。
こちらは、キンクラを固定するコーチスクリューの下穴ですな。丸太の“天”の部分です。

意外と丸太細かったのですよね^^;

もうチョイ太めでも良かったかなぁ。
☞あるいは丸太の天・地を逆にするとか。(この度は、安定性を取りました。)
キンクラ乗せてみました。
ま、若干ズレてる気がしないでも無いけども、まいいや。


はい。使えるようになりました(≧∀≦)/

【参考までに】
丸太の太さは約250を目指したのですが、皮を剥ぐと少し細くなりまして240強という感じでしょうか。

丸太高さ。
だいたい、使用者である僕の「膝の高さ」を目安にしました。だいたい400ぐらいです。
キンクラの高さが310あるそうなので、丸太高+キンクラ高は地面からキンクラ上部まで約700という感じかナ?
☞腰をかがめること無く、作業できるわけです。
おお!サクサク割れる!!
良い!良いぞよ!!斧を使うより安全かしら?

嗚呼!もっと、薪割りてぇ!!
まぁーきぃー!わーらーせーろぉぉぉ〜!!!(笑)

2017-11-20

ちゃんと、お猫様もいました。(少々長いです) ☆☆☆☆

奈良県北葛城郡王寺町の中学校様からご依頼を受けておりまして、来月には「芸術家の派遣事業」の一環として、狂言「盆山」の鑑賞会を実施することになっております。
その打合せに、行って参りました。

通常、芸術家の派遣事業では講義ワークショップがメインの内容となるのですが、不足分を追加でお支払いいただければ、狂言の実演を御覧いただくことも、実は「あり」なのです。
☞大蔵流狂言講座(講義/実演)


もしかして、生まれて初めて大和路快速に乗るのかも知れません。大阪駅ホームのこんなとこあるって、知らんかったです。

だいたい、天王寺より遠くって前行ったのいつやろうか。 釣狐ゆかりのお寺へ参ったときぐらいですわ。
王寺駅に着きました。ここからはバスかタクシーなのですが、タクシーを使うことにします。
☞だって、本番当日は装束持ってるンだもの。

おお。信貴山か。何か、聞いたことある!!(しかし、残念ながら参る時間は無い)
☞済みません、低レベルで^^; 
ひとまず、観光協会へ寄りまして情報収集をば。
いろいろな、チラシやらを幾つか入手(師父なる人に渡すため。)
何やら、“雪丸”なるゆるキャラを推している様子。
この雪丸。空飛べるんですと。
ドローン化されてる。実に斜め上を行く感じです。
“雪丸”は、聖徳太子の愛犬であったそうで、人語を解し、経をも読んだそうです(まじかー。)

きっと、空飛ぶぐらいお茶の子さいさいってやつなんでしょう。
歩道には、斯様な肉球のマークがあちこちに……(後で、“雪丸ロード”という観光ルートであることが判明します。)
そして、雪丸が住んでたというのが、達磨寺。
王寺駅から近かったので、ここは見ることができました。
すっごい、推してるのが、とてもよく分かります。
達磨寺。
いろいろ、古墳やらもあり、説明がありましたが、その辺は割愛(笑)
後ろは王寺町役場ですが、その近くに既に石碑の案内が。

いつか、信貴山も参らねばなりませんなぁ。
はい、知ってます。



そして、会場となるホールです。
☞御存知無いかも知れませんが、ちゃんと、仕事に来たんですよ?

学校から会場までもう少し離れてるのかなぁ……と勝手に想像してましたけど、ほぼ真向かいで、ビックリしました。

地域の方々も憩われるコミュニティセンターのようです。
だいたい、構造ってどこも似通ってますよね。
イイ感じのステージです。
あと、照明やら音声のあたりをちょっと詰めて。

ステージ後ろにスクリーンを下ろしてもらって投影する感じでしょうか。
プロジェクタは学校のものを借りることになりそうです。(HDMI端子があることが肝要です。)

打合せ・会場の確認等々もスムーズに終わり、御担当の先生が駅まで送って下さることに(御多用中の所、ありがとうございました!!)

思いがけず、まだ時間に余裕があることにふと気付きまして。

何気なくバスの行き先系統電子案内板に目をやると、「法隆寺前」往きが約6分後に出発することが分かりまして。
☞ざっとiPhoneでググってみて、参拝時間も余裕があり。

ええ。
急ぎ飛び乗った次第です。
いやー。すごい広い所だったわー。伽藍配置が、雄大でしたわ。
まぁ、僕が何ぞ言うより、行ってもらうのが一番です。

ただ、山門?は今、工事中のようでした。







正岡子規句碑(少し明るく加工)
絶対、どっかにあるやろな。

確信持って歩いてましたらば、見付けましたわぃ(`・ω・´)キリッ

鐘の音は聞けませんでしたが。(柿も食べてません。)


そして、夢殿。
この、夢殿に向かう途中で、冒頭のお猫様に会いました。

ずーっと門の方を見てつくねんと座ってはりましたが、そば寄るとこっちを向いてくれはったわけです。

いやー。雪丸推しがハンパないので、お猫様も肩身が狭いのではなかろうか。と要らぬ心配をしてしまいました。

思いがけず、法隆寺を参るという体験(玉虫厨子なども拝観)しましたが、能楽師の末席を汚す者としては、まずは「能・金剛流発祥の地」、こっちの方を参るべきであったのではないか!?と思わないでもないですが……(;^_^A
☞帰り道で気付いたので、どうぞその辺は御寛恕を。

そして!最後になりましたが!!
吉例!!マイ・スーベニール!!!
のお時間です。

子ども達には右のタオルハンカチを。
僕はいつもの手ぬぐいを。
(ガチャガチャは見当たらず。)

何がスゴいって、この手ぬぐい、端っこを纏ってあるンですわ。

師父なる者にいわすれば、鼻緒の修理などに手ぬぐいを使うのに、サッと端から裂いて使うそうで、縫うのは好ましくないそうですが……。

いつもほつれてくるのが嫌さに、妻なる人がミシンで縫い止めてたのですが、これはもう、そうなってるし!!
そして、お土産を入れた買い物ビニル袋まで、雪丸!!

徹底してるのに、好感が持てました。


来月、頑張ります!!!

2017-11-15

【前売券】第2回 みおつくしチャリティー能【あり〼】 ☆☆☆☆

第2回 歳末助け合い 
みおつくしチャリティー能 
平成29年12月23日(土・祝) 
《第1部》10時〜 《第2部》14時半〜
今回もなんと!?当法人公式webショップから前売券3枚以上をお求めになった方、先着1名様に、前 売 券 1 枚 ( 3 , 0 0 0 円 相 当 )を 進 呈 いたします!!
ちょっと早めのクリスマスプレゼント企画!?皆さまお誘い合わせの上、ぜひぜひお越し下さい!!

前売券3,000円(当日/3,500円)、学生券は1,500円です。当法人では前売券のみのお取扱いとなります。(学生券の御用命は、チラシの問合せ先まで)
公式webショップでは、前売券のお取り扱いを開始しております。

ちなみに、僕は《第1部》の狂言「酢薑(すはじかみ)に出演いたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。







2017-11-13

だいぶ、久しぶりの投稿ですな!! ☆☆☆★

少し間が空きましたが、先月22日の徳讃会以降もずーっと気を張ってきた催しが済みました。

狂言の鐘後見、副(アド)後見を初めて務めさせて頂きました。
御存じの通り、能「道成寺」とは大変な曲なのです。狂言方の我々も、絶対に気の抜けない役割を担っております。(本当に胃に穴が空くかと(;^_^A )

また誠に残念ですが、今年で閉館することが決まっている大阪能楽会館は、今回が僕にとっては、おそらく最後の御奉公となろうかと。
☞隣接していたホテルは既に取り壊されておりました。

このレリーフも失われてしまうのでしょうか。
つい、撮ってしまいました。
(ちょっと電線が邪魔ですね^^; )


少々反省すべき所はありましたが、多くの御助力・御助言をいただき、何とかスムーズに上げることができ、また大禍なく終えることができまして、ホント一安心です。(安眠しました。)

申合せの折には、ほのかに四十肩(左)の予感がしていたのですが、帰りにはそれが何となく確信に変わりつつありました^^;
こりゃいかん!悪化したら、鐘を担いだり綱を揚げ、鐶に通したりできんぞ!!(°□°;)と大きに焦りました。
☞自分で可能な限り手当てしまして(-_-) 

狂言「靱猿」の助吟も、声を嗄らしてはなるまいと思い、酒を控え(!?)、香辛料・辛いモノも避けていました(これはホント。)
家族の全員が僕を除き、咳風邪を引いている中、コレも何とか耐え抜きました(ノ´∀`)ノ

恒例の、無事済みましたの画ですけども。
手前の綱と竹の竿は道成寺のお稽古用の特殊アイテムです^^;

善竹能舞台では、鐘を吊ることはできませんが、鐘を吊るまでの手順をシミュレーションをする道具は揃っております(笑)
☞あくまでも手順のみです。現場はやっぱり違いますよねぇ。

さて!今年も残りが一月半ほどですが、無事に勤め果せるよう、気張りたいと思います。能の会が2つと、学校狂言が1つですか。
☞詳報は近日中に。チケットサイトオープンさせます。

うん。がんばろー(≧∀≦)/

2017-10-30

装束を蔵に終うまでが、徳讃会です。(未了) ☆☆☆★

台風も来ておりましてね。外に遊びに行くわけにもいかず。週末は装束を畳み、所定の場所に終うという作業を行っておりました。


いやさ、リアルでも、これぐらいのスピードで片付けられたら良いのにね。9時過ぎぐらいに始めて、昼過ぎだものね。終わったの。数時間が30秒ほどで片付くのなら……。
最後に、揚げ幕を下ろして広げてます。まだこれは片付けてないので、“徳讃会は俺様の中では終わってない!”的な感じです(なんのこっちゃ?)

いろいろチェックしながら畳むのですが、大名の装束が恐ろしく傷んでた(全然気付いてなかった)ので、ちょっとビックリしました。本番当日は大丈夫だったのだろうか……。
☞母なる人に修繕を依頼しました。

土曜日は畳むだけにして(午後は、こども狂言教室「狂言塾」があります。)蔵に搬入したのは日曜日でありました。(ちなみに、家人に手伝ってもらえるのはこの、運ぶときだけ^^; )

意匠:善竹玄三郎
今回の狂言「鼻取相撲」の太郎冠者では、こちらの銀地の扇を用いました。

主従のもので、主人は金地の扇、従者は銀地の扇を持つのが決まりなのですが、今回太郎冠者は行司をするにあたり扇を広げますよね(つまり、お客様の目に触れるわけです。)

太郎冠者の「位」には、ちょっと良すぎるのではないか?どうしたものか……と思い迷ってた(結果、ごく普通の扇を用意してた)のですが、師父なる人より
「追善会やねんから、蓮花の扇を使わんか。」
との事で、急きょこれに替えまして。

この扇は、亡祖父、玄三郎が自身の父母(彌五郎と初)のために催した追善別会の折りに、これも自らデザインして誂えた扇だったのでした。

ちなみに、狂言「名取川」の名取の何某(師父なる人)が手に持ってた扇が、これの金地バージョンです。


実は、チラシにもこれらの扇を配っていますが、こういう伏線もあったのでした。

さてさて。

こうして舞台も使えるようになってきたので、次のお務めの稽古を始めますか。

鐘後見と靱猿の助吟でしたかな。
そして、おそらく僕が今の大阪能楽会館にお世話になるのも、これが最後かと存じます。
こちらも気合い入れて臨みたいと思います!!



2017-10-24

【※要注意】皹の3首の歌について、解説【ネタバレ】☆☆★★

実はですね。
台風がやって来るとのことで、休憩時間(鼻取相撲の後の25分休憩)に会場の外へ出てリフレッシュしていただく事も難しいかろうなぁ……というのはありまして、終演後にお客様に渡そうと思っていた資料を休憩時間中に配付することにしました。

あと、まったく腹案のみで冗談半分に楽屋内で言ってたのですが、もしお客さんの大多数が帰るのが少し難しいような状況(タクシー待ちが続くとか?)となれば、「名取川」の謡いに出てくる「川」の名前と、そこから推測される(読み解ける)意味をワークショップでもしようかと思ってたんです。
ええ、ええ。単に狂言を演じてるだけでなくてデスね。一応そのバックボーンを調べておるわけですよ。なかなか僕個人的には奥の深い詞章であると思ったのですが……。

そうそう、それと今回はいつもの「追込み」と呼ばれる終わり方ではなくて、「クサメ留め」(皹)、「相撲留め」(鼻取相撲)、「舞い留め」(名取川)という特徴的な終わり方をする演目が続きましたね。
そんなのを踏まえながら、暇つぶし交流会?をやってもいいかなぁ。って思ってたのです。

ま。終演後はこれ以上、嵐になってはかなわん!!と皆さま大急ぎで帰って行かれましたので、その機会はなかったですが(*´∀`*)

さてさて。本題の「皹」の3首ですね。
配付した資料その物は以下になりますです。
初めに断っておきますが、ネタバレしますので、狂言「皹」を観たことのない方は 読 ま な い 方 が 良 いです。あくまでも徳讃会へ来た方へのアフターサービス?の一環です。
それから間違った内容かも知れないので、そのままコピペ、引用、参考……etcして、恥ずかしい思いをしても、責任取りません!!(笑)

【無事】第13回「狂言を楽しむ 徳讃会」ありがとうございました!!【終了】☆☆☆☆

今回は、徳讃会始まって以来初めての雨模様。しかも超大型台風が襲来するタイミングと重なり、いろいろと思い出深い回となりました。
また、悪天候の中を押してお越しいただいたお客様には、篤く御礼申し上げます。直前には、誰もお見えにならなかったらどうしよう!?ってスゴく焦っていましたが……。

改めまして、こんにちは。
気圧がグンと下がる天候のせいだったのか、歳のせいなのか、会の前は四六時中、背中〜腰下肢の愁訴に悩まされていて、鼻血も出たりしてた(!)のが、すっかり消えて無くなってしまい、実に清々しく軽やかな気持ちの善竹徳一郎です。
おそらく“肩の荷が下りる”とは、こういうことを言うのだろう。とリアルに感じてしまうこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回は、超大型台風がやって来るとのことで、雨天時のノウハウがない徳讃会スタッフは、まずそこから対策がスタートしました。

いつもは、チケットもぎりの受付テントブースを設営するのですが、それを今回はやりませんでした。

……と、なると、門の外から見たときに「徳讃会会場」(入り口)へのアプローチが分からないと問題です。アプローチの案内板の設置などを行いました。

この看板もいつもはもう少し奥に立てるのですが、コンクリートの支柱に上下、パラコードで吹飛ばされないように結びつけました。
極重習の「釣狐」、「花子」を披いた時と同じような体制で臨んでおります。

昼食は、他のスタッフと同じような弁当(肉や野菜のおかずあり)を避け、消化吸収の良い赤飯(炭水化物の塊)を少々。
☞腹八分目ならぬ、七分目ぐらい。

そして……
解説は今回は大二郎氏にお願いしていたので、解説の終盤の頃にまず、左のパック(ゼリーです。)1個を。
初番の「皹」を演じている間に、エネルギーに変換されていく予定です。

いつも解説しているのは僕なので、幕の内で出番を待ちながら。新鮮な気持ちで聞いていました。

僕は、浅葱の毘沙門亀甲の狂言上下ですね。定番の組み合わせ。

息子殿もだいぶ大きくなってきました。この袴も今回で終わりかな?
着付も……次は違うヤツになるかも。(次は、息子殿大活躍!?の演目です。)
なんとか無事に、勤め果せました。
鼻取相撲、少し抑え気味で名取川に余力を残したかったのですが、まぁ、分かってたけど、無理でしたわ(;^_^A

同年代の力量に合わせて行くには、そういう打算はアカンな。って改めて思いましたデス。

鼻取相撲が約45分、名取川が約30分、休憩がありますが、その間はほぼ次の装束の着替えに費やしてますので……。
もし、名取川を再演することがあったら、今度は、名取川だけにしたいです。

休憩の合間のタイミングを見計らって、エネルギーチャージ2本目。やっぱり、ガス欠してはいけませんから(;^_^A
燃え尽きたぜ…真っ白にな……。之図
この後、ビールの燃料が投下されます!

虫尽し子方用肩衣(背中)
さて!翌23日は、祖母なる人の命日でもありまして。
こちら、祖母ツル作の子方用の肩衣になります。仕立てから絵付けまで全て、祖母の手によるものです。

拙家は、祖父が舞台を建てたこと、祖母が装束を縫える人だったこと、祖父さんのセンス(意匠)を祖母さんが形にできる人だったことが、一つ幸運なことだったのではないかと思います。
虫尽し子方用肩衣(前)
前の方には、ナナホシテントウとルリボシカミキリを配っています。

ま、舞台と客席が近いですので、こういう意匠も楽しんで頂けるのが徳讃会なのです(。-∀-) ニヒ
祖母の銘が入っております。31年前!?

ところで今回は追善会という事ですので、出演者・スタッフにはささやかですが、粗品を(;^_^A

名取川の御披きでもないんですが(笑)
はい、キタコレ。
印傳の印鑑入れですね。

毘沙門亀甲です。
上の装束でも御覧いただけます。
土にめり込んでましたよ。





23日の午前5時ごろです。
ホントは大二郎氏、22日の当日中にお帰りになる予定だったのですが……。

テーブルやイスが、風で倒されてました。

例によって例の如く、電車がきっと止まるだろう!!とみんなで止めまして。

朝5時ごろに出れば、何とか23日朝の申合せに間に合いそう!!って事で、駅までお送りした次第です。

次回の第14回「狂言を楽しむ 徳讃会」は、5月20日(日)です!!
スケジュール帳に今すぐ記録しましょう!!(≧∀≦)/