2017-10-30

装束を蔵に終うまでが、徳讃会です。(未了) ☆☆☆★

台風も来ておりましてね。外に遊びに行くわけにもいかず。週末は装束を畳み、所定の場所に終うという作業を行っておりました。


いやさ、リアルでも、これぐらいのスピードで片付けられたら良いのにね。9時過ぎぐらいに始めて、昼過ぎだものね。終わったの。数時間が30秒ほどで片付くのなら……。
最後に、揚げ幕を下ろして広げてます。まだこれは片付けてないので、“徳讃会は俺様の中では終わってない!”的な感じです(なんのこっちゃ?)

いろいろチェックしながら畳むのですが、大名の装束が恐ろしく傷んでた(全然気付いてなかった)ので、ちょっとビックリしました。本番当日は大丈夫だったのだろうか……。
☞母なる人に修繕を依頼しました。

土曜日は畳むだけにして(午後は、こども狂言教室「狂言塾」があります。)蔵に搬入したのは日曜日でありました。(ちなみに、家人に手伝ってもらえるのはこの、運ぶときだけ^^; )

意匠:善竹玄三郎
今回の狂言「鼻取相撲」の太郎冠者では、こちらの銀地の扇を用いました。

主従のもので、主人は金地の扇、従者は銀地の扇を持つのが決まりなのですが、今回太郎冠者は行司をするにあたり扇を広げますよね(つまり、お客様の目に触れるわけです。)

太郎冠者の「位」には、ちょっと良すぎるのではないか?どうしたものか……と思い迷ってた(結果、ごく普通の扇を用意してた)のですが、師父なる人より
「追善会やねんから、蓮花の扇を使わんか。」
との事で、急きょこれに替えまして。

この扇は、亡祖父、玄三郎が自身の父母(彌五郎と初)のために催した追善別会の折りに、これも自らデザインして誂えた扇だったのでした。

ちなみに、狂言「名取川」の名取の何某(師父なる人)が手に持ってた扇が、これの金地バージョンです。


実は、チラシにもこれらの扇を配っていますが、こういう伏線もあったのでした。

さてさて。

こうして舞台も使えるようになってきたので、次のお務めの稽古を始めますか。

鐘後見と靱猿の助吟でしたかな。
そして、おそらく僕が今の大阪能楽会館にお世話になるのも、これが最後かと存じます。
こちらも気合い入れて臨みたいと思います!!



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