いやさ、リアルでも、これぐらいのスピードで片付けられたら良いのにね。9時過ぎぐらいに始めて、昼過ぎだものね。終わったの。数時間が30秒ほどで片付くのなら……。
最後に、揚げ幕を下ろして広げてます。まだこれは片付けてないので、“徳讃会は俺様の中では終わってない!”的な感じです(なんのこっちゃ?)
いろいろチェックしながら畳むのですが、大名の装束が恐ろしく傷んでた(全然気付いてなかった)ので、ちょっとビックリしました。本番当日は大丈夫だったのだろうか……。
☞母なる人に修繕を依頼しました。
土曜日は畳むだけにして(午後は、こども狂言教室「狂言塾」があります。)蔵に搬入したのは日曜日でありました。(ちなみに、家人に手伝ってもらえるのはこの、運ぶときだけ^^; )
意匠:善竹玄三郎 |
主従のもので、主人は金地の扇、従者は銀地の扇を持つのが決まりなのですが、今回太郎冠者は行司をするにあたり扇を広げますよね(つまり、お客様の目に触れるわけです。)
太郎冠者の「位」には、ちょっと良すぎるのではないか?どうしたものか……と思い迷ってた(結果、ごく普通の扇を用意してた)のですが、師父なる人より
「追善会やねんから、蓮花の扇を使わんか。」との事で、急きょこれに替えまして。
この扇は、亡祖父、玄三郎が自身の父母(彌五郎と初)のために催した追善別会の折りに、これも自らデザインして誂えた扇だったのでした。
ちなみに、狂言「名取川」の名取の何某(師父なる人)が手に持ってた扇が、これの金地バージョンです。
実は、チラシにもこれらの扇を配っていますが、こういう伏線もあったのでした。
さてさて。
こうして舞台も使えるようになってきたので、次のお務めの稽古を始めますか。鐘後見と靱猿の助吟でしたかな。
そして、おそらく僕が今の大阪能楽会館にお世話になるのも、これが最後かと存じます。
こちらも気合い入れて臨みたいと思います!!
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