2014-06-30

橋懸かりのイメージ

橋懸かりの長さをイメージさせることに難しさを感じています。
絵に描いて「これが一の松、次に二の松、幕に近いのが三の松、幕がここ。橋懸かりがうちの舞台より長いから!」って、何度図示しても、息子は直感的には解ってない。それはよく判る。しかたない。
やはり百聞は一見にしかずで、実際に能舞台に立たせてみるしかないようですなぁ。

そして、舞台の端に近寄りすぎる^^; 
舞台の上で大きな動き(型)をするのはとても好ましいのですが、舞台の縁に近寄りすぎています(転落の危険性)
当法人の舞台は“床の間の高さ”となっていますけれども、他の能楽堂は床から1m程度(いや、もっと!?)は高くなっています。
舞台から落ちるというのは、大失態でもありますし、何より危険すぎます。それ故に何度も口酸っぱく注意をしているのですが……。幼稚園児ではまだ理解が難しいようです。
☞余談ですが。釣狐の稽古の折、前方に突いている杖が脇正面側のへりから一瞬外に出てしまった事がありました。その時師匠より「今、おまえは舞台から落ちた!!」と言われました。(って、釣狐日記に書いたっけ?)

……さて、どうしたものか。
“舞台の端から板1枚内側”などと目安を言うことも出来ますけれども、うちの舞台の板1枚と、よその能舞台の板1枚の幅が異なりますので、そういう捉え方は、出来れば教えたくないわけです。
視野の端にとらえた柱や若松の位置、階(きざはし)の突起、出演者の位置などから、相対的に自らの場所を把握する事を体得してほしいのですが、そうなるとどうしても抽象的な表現・説明になってしまいます……。(それ故に、解りづらいのでしょうナ。)

うーむ。困ったなぁ……。
月曜の稽古は、どうしようかなぁ……。などと、悩んでいる次第です。
たとえば、「おうちのおぶたいの、いた1まいうちがわでうごく」という尺度(キョリ感)を普遍化できるのかなぁ……。
もちろん、メートル法その他の度量衡の概念は、今のところ息子にはないですしなぁ……。

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