2015-10-30

さて、装束を畳みませうか…… & 御披きの扇のことなど

恒例の、“無事、徳讃会終わりました!”の図が、こちらです。


当法人では、会の後は、だいたいこうして舞台一面に装束を広げて、乾かします。

乾燥したら、お天気の良い日を狙って、たたみながら修繕箇所をチェックしていきます。
誰かが手伝ってくれるわけでもないので、たいてい僕が1人で行う、超・孤独で地味ィ〜な作業でございます(・・、)

加えて特に花子の素袍なんて、次にいつ使うかわかりません!(爆)
……なので、念入りに手入れを行うわけです。

ちなみに、この素袍ですが、善竹玄三郎の意匠になります。後ジテ、右の肩を脱ぎ、登場しますが、この場合にも美しく栄えるように絵を構成したと聞いています。
多くは、浅葱の地色だと思うのですが、当法人のものは「黒色」です。

木曜日は、ここまでやって、力尽きました。蔵に運び込んで、装束簞笥に収納するのは、また今度(;^_^A





そうそう。
この度の御披きの扇、御披露いたしましょうかねぇ!!
今年は、善竹能舞台が創建されてから50年の記念もありましたので、いつもより気張って十松屋さんに作ってもらいました。

祖父の善竹玄三郎が8歳の時に、狂言「太刀奪」のシテを勤めた折に拝領した扇を復刻することにしたのです。(原版は、法人サイトで一部御覧いただけます。)

で。
これでございますよ!!
お値段も……通常のお配りする扇の………(滝汗)

折しも、今年は琳派が誕生して400年だとか?実にタイムリーでございました。

花子の小謡の一節

〽花の春 紅葉の秋 
  誰が 思ひ寝と
    なりぬらむ

にちなみ、表は「桜」、裏は「紅葉」となっています。
☞ちょうど、拝領の扇がそういう意匠でした。

そして。
男性持ち扇(9寸)と女性持ち扇(6寸5分)をこの度も製作しました。
こちらは、表側です
なかなか洒落た扇に仕上がっていると思うのですが……。(右は、裏側)

これは、先達が誂えたであろう扇の構図を原案にし、十松屋さんに新たに描いていただきました。
こちらは、女性用。
銀地に白っぽい絵はちょっと見え難いですけども、あくまでも「持ち扇」ですので、手元で眺める分には全く問題ないです。

いやぁ……。
今回も、いろいろ頑張っちゃったなぁ……。(ま、そんだけ、超・気合い入ってた!!ってことで、御理解いただければ……)

はい。
ま、そんなんでね。
どうやら、またしてもメンテナンスが必要なようですので、ポンコツボディの修理に行きたいと思う、今日この頃です。

次回の第10回の徳讃会は2016年5月22日!!
蚊の精が、出てきますよぅ!お楽しみにぃ〜(*^^)

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