2014-10-10

論説文【 ゴ ハ ン ツ ブ の 一 生 】

この季節になると、家中のあちこちに、ゴハンツブの種が撒かれます。

2匹の獣が私の家には棲息していますが、獣はその体にゴハンツブの種を引っ付けて移動することで、ゴハンツブは、その生息域を広げていくんですね。

またゴハンツブは獣の主たる栄養源としても利用される事が、近年の研究よりよく知られるようになりました。

ここに獣とゴハンツブには、「共生関係」があることを見出すことができます。
また、おそろしい事にゴハンツブは長年身体に取り込む事で、約100年後の致死率はほぼ100%だと推測される事が明らかになってきました。

そしてゴハンツブは、オトナの靴下の繊維質に深く入り込み、強固に粘着したり、あるいは体から水分を放出し、オトナの衣類などに強く結束することで、その使命を果たし、短い生涯を終えるのです。


【学習目標】論説文「ゴハンツブの一生」を読んで

・“この季節”の指す「季節」とはいつのことか。みんなで話し合ってみましょう。
・“2匹の獣”とは、「私」(筆者)にとって何か。考えてみましょう。
・「共生」の意味を辞書で調べてみましょう。
ゴハンツブと獣の関係について、簡単にまとめてみましょう。
・身近な「共生関係」について、調べてみましょう。
・「ゴハンツブ」の気持ち、「」(筆者)の気持ち、「オトナ」の気持ちを、クラスで3班に分かれて話し合い、発表してみましょう。
・音読して、味わってみましょう。

※註:

ブログには、筆者がFacebookに投稿した内容に、加筆修正したものを掲載しました。

※追記:

次回のテスト範囲に入りますので、しっかり復習しておいて下さい。
また、FBにて新たな知見が提起されました(以下、要旨)
「獣は、時折床に落ちているゴハンツブを摂取している(拾い食べている)ところが観察されるところから、冬に飢えないための知恵ではないか。」
という説が考えられる。ということです。
M様ありがとうございました。

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