いつもの通り、半ズボンから長ズボンに履き替えさせ、足袋を履かせ、腰に紐を締めます(お扇子を差すため。)
だいたいこれが、お稽古時のスタイルです。上はまだTシャツの事が多いかな。
お扇子の扱いを教えながら、ご挨拶の方法も教えます。向かい合ってやると、息子殿は左右が分からなくなるのはデフォルトですので、横に並んで一緒にやります。
そして、舞台に上がって体操……。
体操が終わると、以呂波のお稽古になります。
「はい、では。幕の方に行って…」と、繰り返し説明しようとしたところ、
「はい。それでは…、まず幕が上がります。」
「そして……親(本番はじぃじやデ?)が、ゆっくり出て行きます…。」
「そんなん、いわんでも、わかってるっ!!」と、のたまいます。息子殿が……。
ほほぅ。(ハァ?何言うとんのじゃ???という気持ちは、さておき。)
「あ。そうかぁ?ホンマに分かってんの???」と、説明を止めて、親役をしながら僕は舞台に出ていきましたところ、やっぱりできないのよね!!(この増上慢というか一知半解というか……。)
「ほな、思う通りにやってみ……。」
「えー。とーちゃんは、幕から出て行く時の間の取り方(キョリの開け方)を教えようと思って説明していました。」と、言うと、しおらしく頷いておりました。
「でも、できてませんね。それでは間違いです。」
「以呂波でも『兎角そなたの知恵は“走り知恵”と言うて、一っとして、役に立たぬ!』って言うやろ?」
「つまり、今のお前のそれが、『走り知恵』やわ。とーちゃんの言う事をよく聞きなさい。」
「まずは言う通りにやってみなさい。」
しかし。
その後の型は、なんと、ちゃんと覚えてましたね。科白も詰まることなく出てきましたし。段々と出来てきていましたよ。この進歩はちょっと驚きでした。
なので……
より、実践的?に。
見所(けんしょ:客席)で、誰かが「変顔」をして、笑かそうとしてきた…という想定で、いかに笑わずに真面目に舞台を勤めるか……という訓練!?を加味しました。
そう、大きなくしゃみをする人もいるかも知れないし、妙に長ーい音のオナラをする人がいるかも知れない。それでも素知らぬ顔で舞台を続ける必要があるのです(笑)
ま、無理でしたけどな(;^_^A
どうも、僕の顔がファニー過ぎたようです。
そして僕は、僕自身のポテンシャルが怖いです(おそろしい子!!☜月影先生のように。)
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