2015-05-07

お稽古_㊶ 小稽古:父、大きに叱る。(常に「本番」の気持ちで。)

連休中は皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。
噂では、今秋にもちょっとビッグなお休みがあるようですが……。

土曜日の大稽古では、息子殿自身も気付かない間違いをしていたので、「小稽古と言わず、きちんとしっかり稽古しときや。」という我が師からの密命を受け、割稽古による“おさらい”をメインとしながらも、キッチリと一連の流れを踏まえながら正確にできるように留意しての稽古となりました。

しかし、土曜日の大稽古にて大きに褒めてもらった息子殿は、もはやモチベーションが上がりません。
「褒める」という行為も、時と場合によっては「師への反目」を生じかねないということを、再び思いだした次第です。

もう始めた直後から、終わることばかりを考えて、上の空です。
僕も幼少のみぎり、我が師が僕の“おざなりな心”を見抜き、叱責された経験がありましたが、「何でそんなこと分かるねんやろ!?」と不思議に思ったものでした。
☞稽古でも「本番」のつもりでしっかりやらんかい!と、常々言われてましたな。

やっぱりよく分かるのですね。ホント。「こいつぁ、手ェ抜いとるな。」ってのが!(怒)
あまつさえ、息子殿が自分で稽古を仕切ろうとする始末……。
これは、一度突放す必要があると思い至りまして。(第二反抗期だったら、たぶん通用しないナ。笑)

その間に僕は瓜盗人と昆布売の自分の稽古をしましてね。“鏡の間”に戻ってきたとき、息子殿はまだ足袋を履いて正座をして鏡の間の隅っこで待っていました。そして、
おけいこを、おねがいします!!
と。
おおお〜。これこそ、理想的な展開!^^;
お分かりでしょうか。
第二反抗期なら、きっと足袋脱いでどっかに行っていることでしょう(爆)
☞おそらくは、妻のフォローがあったものと見えます。

きちんと伝えるためには、決してヌルいことが許されず、かといってガチガチに頭ごなしに固めてしまうのも、どうやら僕の性には合いません。今のご時世を考えても、ファースト・プライオリティーが、必ず家業でなければならない。というのは、どうなんでしょう?(果たして、その様なサクリファイスは必要なのでしょうか?)
そんな中で、
「お稽古(嫌なこと)を“お願い”させないといけない。」
というのが、永遠のテーマであり、師匠のジレンマなんでしょう。
なので。
「やる気ないのなら、辞めてしまえ!」
とは、よう言いませんし、一子相伝にあたるような内容を、具体的かつ詳細に、後継者以外の者に伝える気もないですからなぁ……。ぐぬぬぬ…。
☞「後継者」と言えば、息子殿の「相手」役/補佐役の育成も、実は今後の課題ですよね。
☞切磋琢磨できる相手がいてこそ。というのもあります。

でさ、気合い入れてやったら、やっぱり一度で済むんよねぇ。
なんやねん、こいつ(--;)
そやったら、初めから……!!(もう、何も言いますまい。)

まぁ、なんや難しいなぁ……。
などと思った連休の出来事でした。

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