いつも徳讃会が済むと、しっかりと装束を干します。
特に、この間は暑かったですから、念入りに乾燥させてから、天候の崩れないうちに畳んでしまうことにしました。
23日(土)は僕の稽古はskipして、24日日曜に回りました。
土曜は朝から片付けです。
まず、蔵の中にしまうためには、孤独に畳むことから始まるのですが……なんと!今回は我が師が手伝ってくれまして!!(°□°;)
随分と予定より早く終わりました。
予定より早く終わりましたので、北海道行きのための装束を組むことに。
この度は、背景に用いる『影向の松横断幕』(縦2.7m×横5.4m)もあらかじめ輸送することになっています。
☞その様子は、いずれまたこのブログにでも。
さて。
これ、何だと思われます?
6月に北海道までお邪魔するのですが、狂言「昆布売」を承っております。
実はこれが、昆布売りの持つ“昆布”の作り物です。
梨子打烏帽子を二つに折り曲げて、糸針で留め、1.2mほどの杖竹にボージで結わえ付けてあります。
昆布売という演目は、「謡い物」(大蔵流では平家節、小歌節、踊節)が多用されていて、狂言らしい醍醐味を味わっていただくのに、最適であろうと思われたことと……。
また、北海道とお聞きになって、ピンとこられるでしょうか?北海道で穫れた昆布は、北前船で若狭湾まで運ばれ、鯖街道を通り、京都や大阪の食文化を支えたのですねぇ。
その様なことから、我が師と相談して「昆布売」を選ばせていただいた次第です。
この「昆布売」には、
昆布の作り物、太刀、小さ刀の小道具が必要なのですが。(小さ刀:ちさがたな とか、ちいさがたな あるいは ちしゃがたな と読みます。)
実は、飛行機の機内への持ち込み荷物とする事は大変厳しい御道具なのですね^^;
まぁ、そら、いかに「竹みつ」とはいえ、かつての刀剣を運ぶわけですから……Σ( ̄□ ̄;)
しかし、預け入れ荷物として、ぞんざいに扱われた場合、トランクの中で、ボキッと折れて貰っても困るわけです(-_-)
そんな話を我が師と以前にしておりましたらば、
「たしか太刀は、バラして運ぶ専用のがあったはずやデ!」って話でして。
目釘を抜いて、刀身、鞘、鍔、切羽、鎺、束、目釘に分解するんですナ(おぉ!まるでゴルゴ13!!って思ったのは、特に秘すことにします。)
これで、無事にトランクに収めることが出来ます。
小さ刀は……理系の方が図面の運搬に使ってるプラスチック製の円筒形の筒に入れて、トランクに入れて、運ぶことにしました。かばんの中で衝撃や歪みが加わってもある程度は耐えるでしょう。
そして、昆布の作り物。
上述の通り、柄の部分が1.2mほどあります。
当初、僕が蔵から出してきていた組み立て式の「柄」は、ビミョーに数センチ長くて、トランクに入らないことが判明(−◇ー;)!!
頭を悩ませていると…我が師が、ねじ式の組み立て式「柄」を探し出してきました。
☞たしか、あったハズや。(これでどや!?って出てきたわけですナ。)
いやぁ…我が祖父、玄翁は厳い細工人ぢゃ(by瓜盗人)
現地には前日入りしますから、前日のうちに取り出して、一度組み立てます。そして舞台が済んで帰りにはまたバラして……という次第になります。
ね?面白いでしょう?(*゜∀゜*)
狂言1演目やるだけでも、とても奥が深いのでゴザル。
そして。死してなお、我々をサポートしてくれる祖父さま、GJだぜ!
ありがとうございます。
で。
日曜の、「昆布売」稽古ですが……。
☞もう、何も聞かないでぇ〜 (>_<。。。
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