2015-10-30

さて、装束を畳みませうか…… & 御披きの扇のことなど

恒例の、“無事、徳讃会終わりました!”の図が、こちらです。


当法人では、会の後は、だいたいこうして舞台一面に装束を広げて、乾かします。

乾燥したら、お天気の良い日を狙って、たたみながら修繕箇所をチェックしていきます。
誰かが手伝ってくれるわけでもないので、たいてい僕が1人で行う、超・孤独で地味ィ〜な作業でございます(・・、)

加えて特に花子の素袍なんて、次にいつ使うかわかりません!(爆)
……なので、念入りに手入れを行うわけです。

ちなみに、この素袍ですが、善竹玄三郎の意匠になります。後ジテ、右の肩を脱ぎ、登場しますが、この場合にも美しく栄えるように絵を構成したと聞いています。
多くは、浅葱の地色だと思うのですが、当法人のものは「黒色」です。

木曜日は、ここまでやって、力尽きました。蔵に運び込んで、装束簞笥に収納するのは、また今度(;^_^A





そうそう。
この度の御披きの扇、御披露いたしましょうかねぇ!!
今年は、善竹能舞台が創建されてから50年の記念もありましたので、いつもより気張って十松屋さんに作ってもらいました。

祖父の善竹玄三郎が8歳の時に、狂言「太刀奪」のシテを勤めた折に拝領した扇を復刻することにしたのです。(原版は、法人サイトで一部御覧いただけます。)

で。
これでございますよ!!
お値段も……通常のお配りする扇の………(滝汗)

折しも、今年は琳派が誕生して400年だとか?実にタイムリーでございました。

花子の小謡の一節

〽花の春 紅葉の秋 
  誰が 思ひ寝と
    なりぬらむ

にちなみ、表は「桜」、裏は「紅葉」となっています。
☞ちょうど、拝領の扇がそういう意匠でした。

そして。
男性持ち扇(9寸)と女性持ち扇(6寸5分)をこの度も製作しました。
こちらは、表側です
なかなか洒落た扇に仕上がっていると思うのですが……。(右は、裏側)

これは、先達が誂えたであろう扇の構図を原案にし、十松屋さんに新たに描いていただきました。
こちらは、女性用。
銀地に白っぽい絵はちょっと見え難いですけども、あくまでも「持ち扇」ですので、手元で眺める分には全く問題ないです。

いやぁ……。
今回も、いろいろ頑張っちゃったなぁ……。(ま、そんだけ、超・気合い入ってた!!ってことで、御理解いただければ……)

はい。
ま、そんなんでね。
どうやら、またしてもメンテナンスが必要なようですので、ポンコツボディの修理に行きたいと思う、今日この頃です。

次回の第10回の徳讃会は2016年5月22日!!
蚊の精が、出てきますよぅ!お楽しみにぃ〜(*^^)

2015-10-27

【御礼】第9回「狂言を楽しむ 徳讃会」は無事終了しました!!

過日、10月25日(日)に善竹能舞台にて催しました第9回「狂言を楽しむ 徳讃会」は、盛会のうちに、無事に終了しました。
ご来場いただきました方々には、厚く御礼申し上げます。

危ぶまれていた?チケットの売れ行き(笑)も、後半にグンと伸びまして!
まぁ、何とか(^^ゞ
☞ありがとうございました。

個人的なことを申しますと。
本当はですね、前日か前々日あたりに一雨降って欲しかった(風邪の影響もあってか、喉がいがらっぽくてですね。空気中を舞う埃や、稲の粉じん・煙を地面に落として、湿気が欲しかった)んですが、まぁ、それは仕方ないです。何とか恥ずかしくない程度には、謡いきることができたのではないでしょうか。
不肖ながら、半年以上掛けてこの大曲に取り組み、ここ1ヶ月は酒断ち、香辛料断ちで参りました花子が、無事に済んで(僕の人生の一大事が終わりまして)
“とくいちろう  ハ  れべる  ガ  1  アガッタ!!”
的な展開を期待していたのですが、全くそのような気配もなく、むしろガクッと老いた気がいたします(--;)
上演中には、ま、いろいろありましたけれども。
我が家に伝わるバージョンの「花子」はいかがでしたでしょうか!?(笑)

これも、舞台上の演者だけでなく、幕の後ろに控えるスタッフの手厚いバックアップあってこそなんです。例えば、幕の上げ下げも、心得のある方が居てこそ、安心して減速することなく走り込めるのです。

息子殿も、無事に勤めてくれましたし。
☞その頃僕は楽屋で装束も付け終わり、床几に腰掛けて声を聞いてましたが……。
一瞬、ヒヤッとしたことがあったんですが、無事切り抜けたようで何よりでした(笑)
☞幕間から観てる余裕は全然ありませんでした。

最後の「腰祈」もまた善竹十郎師、富太郎氏、大二郎氏のお陰で、今回の徳讃会にプロの会としての「重み」や「厚み」を与えて下さったように思いました。

まぁ、今回の徳讃会は、「花子」は…お子さまにはちょっと難度が高かったですけれども!!(笑)
大蔵流狂言の扱うテーマの奥深さを、少し垣間見ていただけたのではないでしょうか!?
決して単 に 面 白 い だ け で は な い !
というところを感じ取っていただければ、私どもも徳讃会を主催する意味があるかと存じます。

次回の
第10回「狂言を楽しむ 徳讃会」は、来年の5月22日(日)です!!
はい!!みんな、今のうちに手帳とかカレンダーとか、お手元の携帯機器の予定表に書き込んでおきましょう!!今度は、価格も従前に戻り、簡単な事前の解説付きになりまーす。

そうそう!
追記なのですが。
出演者の系譜?や他家との関係性についてお尋ねあわせがあったそうですので、当日に配付し忘れてた(!☜ごめんなさいm(__)m )資料を、ご参考までにこちらに掲出しておきます。

四角の太枠に囲まれたところが出演者です

2015-10-21

お稽古_53 小稽古:ありゃ!?

火曜日の晩。
居杭のお稽古をあと何回するか。息子殿と確認しました。
そして、火曜日の小稽古、前日土曜日の小稽古を最後にすることになりました。
 とーちゃん、どようびさいごやな!(満面に笑み)
と、言うてました。
さて、いつも本番のつもりで、ゆっくりと焦らず、息をたっぷり吸って、大きな声で。注意されたことをよく思いだしてね!!

と言ったすぐあとに、「まえ、いわれたのって、なんやったっけ?」とのたまいます。
やりながら、思い出しなさい。と伝えると、「とーちゃんも、おぼえてへんのやろ?」とか言うてきます。いやいやいや、覚えておくのは君ですよ、君(--;)

立派に生意気な坊主に育ってきております(`⌒´)

さて、いつもの体操を終えて、さて幕から出ます!ってときに、
とーちゃん、あした、えんちょうせんせいにも、とくさんかい、きてね。っていってみるわ!
いやいやいや…それよりも稽古に集中しましょうよ。チケットの売れ行きのご心配(笑)を掛けているのは分かりますけども、あと12、3席ほどだよ。大丈夫だよ(;^_^A

ようやく舞台に出ていきましたけれども、間違う、間違う、忘れてる……orz
なんかもぅ、先週の家族の鑑賞会ですべて出し切ったみたいでした(´・д・`)
☞アカンやん!

まぁねぇ。本番は、そつなくやることでしょうけども……(--;)
土曜日までにどれだけ、リカバリしてくるかですね。

僕の方は、1人で通しでやるのは久しぶりでした。
舞台前なので、喉の調整もしていかねばならぬのですが、我が師曰く、あまり休ませても声は出んぞ。釣狐の時は、休ませ過ぎたんとちゃうか?
…とのこと(;^_^A
☞あんなに頑張ったのにねぇ(笑) 師には、イマイチやったみたいっす(爆)

そんな指摘もあったので、病み上がり?の状態で、どの程度まで回復しているかどうか測る意味でも、フルパワーでやってみることにしました。
☞2.5kgの、“大リーグボール養成ギプス”も着てないですし?(笑)←詳しくは、この記事を。

思いの外、声もよく出たので、快適でございました。
-`).。oO(マッサージが良かったのかなぁ。

今週は、土曜日にも申合せで軽く声を出しますが……。
木曜あたりも声を出しておきましょう(笑)

2015-10-20

もはや、ビョーキでござる。

月曜は、ようやく。
思い余って、身体のメンテナンスに。
この、バッキバキの背中腰、大腿部の張りを何とかせねばなるまい。
と、思いまして。

案の定、ひどいあり様で。
一度では取り切れないとは思いましたが、何もしないよりかはマシです。
お陰様でだいぶんと楽になりました。

メンテを終えて、家路を急いでおりますと。
ちょうど浦堂のバス停を下りて、清水小学校と神服神社の間の道を通り、西へ(徳讃会にお越しになった方は御存じかと。)信号の所まできますと………。
8 7 5
というナンバーの軽自動車が、歩道を歩く僕を追い抜いていきました。
8,7,5、はち、なな、ご、はちななご………
あぁっ!は  な  ご!?
……(--;)
この度、お相手頂く大二郎氏によれば、「末期症状」だそうです(´Д` )

2015-10-19

お稽古_51&52 小稽古・大稽古:この調子で。

金曜日。

約束通りの稽古をしました。
早く稽古を終わらせたい気持ちがよく分かる「名乗り」でして。いつになく、めっさ早口!(笑)
聞いてて思わず笑ってしまいました。

僕もかつてはそんな感じだったように思います。「焦らず、ゆっくり、大きな声で。息をたっぷり吸って!」と繰り返し、言われたような……。
その点を注意して、続きからもう一度。

あとは、型を確認しながらすべてを通しで。
以前と比べれば、ずいぶんと型も熟れた感じがしましたので、それにて終了。

次は僕の方の……。
稽古を始めた途端、喉に違和感を感じたため、これはイカンと変に喉を潰してしまう前に終了しました。

土曜日。

朝からは僕は、家族内での「花子」鑑賞会。
稽古用にはこちらの着付を着けています。ずっしりと重いこれは、測ってみると約2.5kgありました。
元は、お社中のお一人から御提供頂いた、黒引き振り袖(婚礼衣装)を装束としてリメイクしたものと思われます。

これに加えて、素袍の長い袖と、長袴がさらに抵抗や加重を掛けてくれるわけです(--;)

我が師曰く
星飛雄馬が、なんやしとったやろ?
と、ニヤリと笑っておりました。
大リーグボール養成ギブスのことを言いたかったものとみえます(;^_^A

鑑賞会の後に
やっぱり、しんどいもんか?釣狐と比べて、どや?
と、師に尋ねられましたが、やはり同等かそれ以上の負荷が掛かるものだと思いました。
少なくとも、副鼻腔炎やらで鼻閉・鼻汁の状態(主に口呼吸しかできない)でやるものではないと確実に言えると思います(`・ω・´)キリッ
☞死ぬかと思いました。
はよ、治せよ。と言われましたので、本番までに万全の体調に持っていきたいと思います。(僕も舞台の上で気絶したくはありませんし。)

またこの日は、息子殿も本番用の装束を着けて、家族内での鑑賞会もありまして。
ちょっと、僕が装束を着ける位置が高かったとみえて、その点は修正が必要でしたが、割と彼自身はノリノリで身内でのリハーサルを終えたようでした。

さてさて。

いよいよ、今週末と迫りました。
思い起こせば………長くなるので割愛しますが、せっかくこれまで、いろいろと犠牲に?してやってきたことなので、無駄にしたくないですねぇ(笑)
悔いのないように勤めたいです。

なお、チケットですが。
サイトの方はチケット販売ページを閉じましたので、お求めになりたい方は、ぜひ電話にてお尋ね合わせ下さい。10席とちょっと残ってるのかな?
どうぞよろしくです(*^^)

そうそう、余談ですが。
花子を観た妻がいろいろとギモンに感じたことがあったようですけども、それはまたアンケートなども拝見して、触れられるところは、会の後に解説してみたいと思います。
あと、当日には簡単な用語解説は配布いたします。それでもワカランところは類推して下さいまし(笑)
☞逐語的に分からなくたって、楽しめるのが狂言でございますヨ(*゜∀゜*)

その他、あらかじめ予習してみたいって方は、拙ブログ過去記事のこちらこちらをご参考までに上げておきまーす。

2015-10-16

不本意ながら!?

月曜が祝日だったため、図らずも小稽古を失念しており、木曜が今週1回目の稽古日になるはずでした……が。

折しも、僕が火曜あたりから体調を崩しかけて(子らからピッチピチのフレッシュな病原体を潤沢に供給されます。☜いわゆる、濃厚接触者です)おり、重症化しないうちに。ということで耳鼻咽喉科へ行ってきたこともあり、いつもなら食事が終わって、稽古を始めてる時間ぐらいに帰ってきたわけです。
☞稽古が遅くなると、子らの入浴→就寝のタイミングも後ろにズレるわけです。

なので。
初め、今日はもう稽古やめとこうか?とーちゃんも、ちょっとしんどいし…。とか言うてたわけですな。
しかし、息子殿が妙に積極的なこともあり(;^_^A
☞ちょっとスタンスとして、そういうフリをしたのかな?
ほな!やりましょか!!
って事に。とーちゃんは、先に稽古をして、後からご飯食べます。金曜日は、妖怪ウォッチもドラえもんもあるしな!!(それ、観るんやろ?)ってことで、稽古をすることにしたんです……が(--;)

息子殿。足袋を履き替えてるときに、妙な顔をしてるので、どないしたんや?と尋ねると、急にシクシク(涙)と、泣き出しまして(゜O゜;
どうやら自分の思ってたことの、全部裏目に僕が動いたので、耐えきられなくなったみたいです(爆)
容易ならざる、父(笑)☜目論み通り!
あんまり、さめざめと泣いているので、気の毒になりまして。(まぁ、稽古にもならないので)
かーさんを呼びましてね。フォローを委託したわけです。
結果、妖怪ウォッチとドラえもんは観られないけれども、録画することにして、金曜日に稽古をすることになりましたとさ(;^_^A

僕も月曜以降は、全然やってないので、今日あたりにはちゃんと声を出しておかないとナァ(;^_^A
ドクター氏の話では、風邪半分、アレルギー症状(稲刈りやらその脱穀で、稲の粉じんが多量に地元では舞ってます故。)半分というところでしょうか?という話でした。
☞鼻閉と頭重感はまだ少し残っていますが、喉の痛みや咳は軽減しました。

2015-10-13

お稽古(○数字がなくなりましたΣ( ̄□ ̄;)):あ!

月曜は体育の日でお休みだったんです。
油断してました。

息子殿の小稽古、やんの忘れてました(自分のはやりましたが…ルーチンなので。)

なんてこったい!
一番油断してるのは、僕の方かも知れません。

そんなわけで。
火曜日の朝、仕事へ出かける前に、朝食を摂ってる息子殿(彼は、運動会の代休です)
「お稽古、自分でやってみても、ええねんデ!」
と、言ったわけです。どーせ、代休なんだし…暇を持て余した幼稚園児でしょ?って感じで(;^_^A
でも、
おれなー、きょう、いそがしーねん。
おけいこ、できへんわ。
と、即答でした。
耳鼻科へ行って、スイミングに行くんだそうです。
いろいろ、お忙しいのね!!(゜O゜;

2015-10-12

日本一チケットが手に入りにくい……とは、銘打ってますが!!(笑)

少しだけ。
誤解のなきように申し上げておきたいのですが!(笑)
ブログのタイトル、これはですね……
  • 善竹能舞台の構造上、総客席数60席と少ないこと。
  • 徳讃会の開催年2回と催事が少ないこと。
が、由来となっています。流通する絶対量が少ないので、“手に入りにくい”のです(笑)
☞別に嘘は言ってません!!

なので、必ず発売直後に、早々に売り切れてしまうから……というわけでもありません(’’;)
今回の、

第9回「狂言を楽しむ 徳讃会」
(今月25日・日曜日14時〜、@善竹能舞台)

は、日取りがよかったのか、多くの他の催しと重なってしまっているようですね(;・∀・)
☞なので、皆さん、いろいろお忙しかったりするようです。
☞余談ですが、当日は高槻バルという催しもやってるようですので、徳讃会のお帰りの際にでもお立ち寄り下さると、ジモティが悦びます。

そんなわけで、今回はなんやかやと苦戦しております……はい('';)
えーっと、あと16席ほど残っているそうです。

10月に入ったあたりから、ぱったりとお声掛かりがなくなりましたが、昨日・今日で何とか7席が立て続けに売れてくれまして……(^^;)

「釣狐」は、なんとなく有名な感じがしますけども、なにしろ「花子」ですからねぇ……。(あ、これ「はなこ」じゃなくて「はな」ですから。)

いやぁ、単純に難しさだけで言えば、絶対に花子の方が大変なんですがねぇ……(爆)

ま、いいや。
観に来て頂いた方には、思い出しただけでごはん3杯食べられるような!?芸をお目にかけられるよう気張りますゾぃ(≧∀≦)/

2015-10-11

お稽古_㊿ 大稽古:順調な方と、あまり…そうでない方と(;・∀・)

土曜日は。

息子殿は朝から運動会!
善竹能舞台の裏向かい?の幼稚園も運動会!!

僕はといえば、
「いまから、うんどうかいを、はじめま す!」
「みんな、おうえん、してく だ さ い !!
という、幼児独特の?語尾が大きくなっていく開会の言辞を聞きながら、舞台の掃除に掛かったのでした。
☞稽古中も超不思議な世界が広がっておりましてよ?片や牧歌的な歌舞音曲のたぐい、片やオッサンのおノロケ謡という…ね

閑話休題。

先週から装束を着けての稽古が始まっており、より実践的な内容になってきているのですが、それに伴い用意する物も変わってきます。前回の持続力の枯渇問題(☞こちらの記事参照)を踏まえ、稽古の開始約30分前から高エネルギーのゼリーを摂取(消化・吸収に要する時間を考慮してます)しました。
また、「糸針(いとはり)」という、能楽師仕様のソーイングセット(?)があるのですが、シテの中入りの際にはそれを用います。
しかしながら、前回の稽古の折、その糸針が充分に適切な状態に用意されておらず、我が師から改善を促されていたのでした。

と、言うわけで。

はい。

こちらでございます。
我々が使う針は、通常のお裁縫用の針とは異なります。
今まで僕が用いていたものは、湾曲しているのもあり、また少し錆が出てるのもあり、あるいは、長さが十分でなかったり。
ということもあって、結局、新調することにしました。

※過去記事を検索してみましたけども、詳しく触れてるのにヒットしなかったので、またいつか「糸針」については、書いてみたいと思います。
今日はザックリと。


津留、と書いてあります。ツルだったり都留だったりもします。
あと、手持ちの黒糸もずいぶん使ってしまって、残り少なくなってきていたので、その旨を母に告げると、祖母(茂山ツル)のストックしていた黒糸(木綿糸)が出てきました(^^ )

好きなだけあげるデ。と言われたので、さらに2巻きほどもらっておきました。
金曜日の晩には、糸針の準備を抜かりなくととのえ……。

いざ、稽古を!…つけてもらったわけですが。

うーん(;´д`)
その…なんでしょうね。いつまでも我が師の想定するレベルには達していないようなんですね…… _ノフ○ グッタリ
ま、そんな感じの中、汗だくになりボトボトの状態で、稽古後の総合的な講評があるわけですが……。
☞何気に、いっちゃん最後の謡の難度がサクッと上がったのはヒミツです(°□°;)

折しもお隣の幼稚園では、表彰状を渡す時の音楽(調べると、「見よ、勇者は帰る」というヘンデルの曲だそうです……☜初めて知った(°□°;))が、高らかに鳴っておりました……。
染みた…染みたなぁ……。その頃、隣の家のオッチャンはガックリ膝をついておりましたんですよorz

ま!それでもですね。ゼリーが奏功したのかな?ガス欠になることもなく、終えられるということは良かったです。あと、涼しかったのもよかったですね(≧▽≦)
ギリギリまでブラッシュアップに励みたいと思いますよ(`・ω・´)キリッ

午後からは。

運動会から帰ってきた息子殿と我が師と一緒に居杭の稽古を。
そうですね……こちらは順調に仕上がってきているように思います。
それでも、ギリギリまでブラッシュアップですな(*´∀`*)
油断させぬようにせねばなりますまい(笑)

日曜日は。

見所(けんしょ:客席のこと)の設いを調え、いよいよ第9回「狂言を楽しむ 徳讃会」開催間近!!って感じになってきましたよ!!(o´∀`o)

2015-10-09

お稽古_㊾ 小稽古:注意されたところ。

前回の“映像学習”では、先般の大きいお稽古でじぃじ(我が師)に指摘されたところを、おさらいしたはずでした。

が。
いつもの稽古着に着替えて、さて幕を出ますよ。ってところで、
このまえなー。じぃじにいわれたのどこやったっけ?
……と、息子殿はのたまうわけでありますよ(;^_^A

稽古前に追及して、気持ちを腐すのもどうかと思いますし、ザックリとかいつまんで説明しましたけれども、「そうじゃなかった!!」と(--;)

まぁ、確かに。
僕自身もそのすべてを微に入り細を穿つほど覚えてるわけではないですが、やっていれば、大概のことは思い出すものなので 、まず舞台に出てみろ。と。やってるうちに思い出すデ。と言っても、初めにすべてを把握したがる感じでした。
☞じゃあ、なんで自分でしっかり覚えておかないのか!?(って、言いましたけども)

稽古のうちは、いろいろと失敗したらいいんです。それを次に間違えないようにやっていくことが、稽古の目的の一つであろうかと思います。(って、言ってやればいいのかな^^; )

ま、とにかく。
やってみて、アカンかったら注意するから。と言うと、渋々と舞台に出ていきました。
前をいく息子殿の後頭部を見ながら、「こいつはなんでこんなに生意気なんだろうか?」とふと、思った次第です。
☞亭主役は、居杭の後に出ますので。

実際にやってみると、前半の注意されたところのいくつかは、思い出したのか直っていました。
後半の居杭の“ポジション取り”(立ち位置)の件を、すっかり忘れてたみたいで、その点は何度か注意しました。

三間四方の何もない空間……というのは、実はなかなか“くせ者”?でしてねぇ。
観客には「想像力」を以て、場面の場面の情景・イメージを補って頂かなければなりませんし、我々は舞台の床にテープで目印を付ける(演劇用語では「場ミル」?とか言うそうですね。)わけにもいきません。
柱や、階(きざはし)の位置関係で立ち位置を把握するのです………が!!

やはりまだ、息子殿には難しいようです。
ある意味、禁じ手とは思うのですが、善竹能舞台特有の目印にできそうなものもありますので、まずはホームの舞台で、その目印を使って、位置関係を把握する術を身に付けていくしかないのでしょうかなぁ^^;

ま。徐々にできつつあるので、その点は一安心ですが。

2015-10-06

お稽古_㊽ 小稽古:映像学習(ってか、途中で寝るな!!爆)

今回の目的は、この間の大稽古で撮影した動画を観ながら、視覚的な情報からフィードバックを試みるという稽古です。(とーちゃんがいささか疲れてた。というのは、秘密です。)

動画で観ると、一目瞭然でしてね。
「ここが悪しい、 かしこが悪しい。」
はい、巻き戻って…(って、テープやないですが^^; )
「今のここがイマイチ……。」
なんてことも、できてしまいます。Viva 文明の利器!

ただ。
昨今、秋のイベント続きでお疲れの息子殿。(今週末は運動会…なのかな?)
動画を観ながら、後半は船を漕いでいらっしゃいました(;^_^A

いやいやいやいや……、あとちょっとだから…ね^^;
がんばりましょうよ!(o ̄□ ̄)o

僕もはやく会を終えたいです。
その後のインセンティブ(例えば、泡の出る、黄金色のオトナの飲み物とか。)を励みに、がんばりますよぅ(>_<。。。
☞現在、アルコール飲料全般、香辛料を断っておりますれば。

2015-10-05

お稽古_㊼ 大稽古:科白を忘れるΣ( ̄□ ̄;)

ある程度、経験を積んでいれば、別の言葉に置き換えるなどの対応(いわゆる、アドリブですよね)ができるのですが、やはり幼稚園児には難しいですよね。

いつもの小稽古では、問題なかったのですが、似たような科白回しになるところで戸惑って、フリーズしてしまったようです(--;)

さて、どうしたもんでしょうかねぇ……。
見所に家族を入れて、少し騒ついた(気が散るような)シチュエーションを作出して、その中でも集中力を維持できるようにするしかないでしょうか……。

息子殿の居杭の役はとても良くなってきているように思います。
月曜日の小稽古で、念を入れて確認するしかなさそうですね。

僕の方は。
10月に入り、「いっぺん、装束を着けてやってみろぃ。」という我が師の弁でして。
長袴(素袍の下)にもいろいろと花子のシテ独特の仕掛けがあったりしますので、その体験も兼ねています。(もちろん、本番用の素袍は使いませんが。)

いやぁ……、実際にやってみてなんですがね(;^_^A
もう、次の日の昼過ぎぐらいまでグッタリしてました。「軟弱な!」とお笑いになる方は、笑えばよいかと思いますが……何でしょうかね。

体感的には、いつもの5割から10割増しに難度が跳ね上がった感じがしました((((;゜Д゜)))))))
途中、「このまま気を失ってやろうか。」と思うぐらい(--;)
稽古前に用意した1リットルのハイポトニック飲料を、稽古の前と中入りの間、稽古の後で飲みきりましたし、その後さらに1リットル飲み干してしまいましたものね(--;)

しかし、やってみて良かったですよ。
もし、あれで何も知らずに当日を迎えてたとしたら……。少しばかり寒気がします^^;

はい。
そんなわけで。土曜の稽古には間に合いませんでしたが、これです。密林より届きましたよ。
これで、僕は釣狐を乗り越えました。

左の青い方が、ハイポトニック飲料です。喉に絡まずサラリと飲めます。
右の赤い方は、アミノ酸(炭水化物を効率よくエネルギー化し、疲労しにくくする?)やらが含まれる、高カロリーゼリーです。胃腸に負担を掛けることなく速やかに筋肉を動かす原動力になってくれます。

泣いても笑っても、あと二十日あまりです(*゜∀゜*)
次回はこれも併用して、本番当日のルーチンをイメージして稽古に臨みたいと思います。

2015-10-02

お稽古_㊻ 小稽古:いつも、正しい方法で。

前回、かなりキツく絞ったためか、この度は格段に上達しているようでした。

懸案の発声も正しくできていました。
どうやら、普段、息子殿は稽古で覚えた科白を暗唱しているようなのですが、そこに我流の発声が混じり、間違った内容で反復していたようです。
ようやく、そこが改善されてきたようです。

あと、もう一つの変な癖もあるのですが、これはもしかすると僕がそういう癖を持っているのかも知れませんね(;^_^A
息子殿には、左様な事がないように、上手く指導していかねばなりますまい(自分の方も気を付けてみます。)

テンポとタイミングについても、だいたいできていたんですが、一通り終えた後に今回は息子殿に「亭主」の役をさせてみて、僕が居杭の動きを実際に見せてみました。勘どころをを押さえることができれば、後は何とかなることでしょう(笑)

はぁ……ようやく、僕も少し気が楽になりました(´∀`)

昨日はちょっと肌寒いぐらい稽古場は涼しかったのです。
なかなかあの涼しさは良かったですね。謡っていても身体の負担を減らしてくれる気がしました。徳讃会当日も願わくば、涼しい気候でありますように(’’;)
って、釣狐の時もそんな事を書いた気がするなぁ…(笑)

なんか、ドキドキしてきたなぁ!(*^^)

ところで。
第9回「狂言を楽しむ 徳讃会」のチケット、まだ取り扱っていますよ!
ぜひ、この機会に子方(こかた:子役)の愛らしい狂言「居杭」、極重習(ごくおもならい)の狂言「花子」の両方をお楽しみ頂ければと思います!