当法人では、会の後は、だいたいこうして舞台一面に装束を広げて、乾かします。
乾燥したら、お天気の良い日を狙って、たたみながら修繕箇所をチェックしていきます。
誰かが手伝ってくれるわけでもないので、たいてい僕が1人で行う、超・孤独で地味ィ〜な作業でございます(・・、)
加えて特に花子の素袍なんて、次にいつ使うかわかりません!(爆)
……なので、念入りに手入れを行うわけです。
ちなみに、この素袍ですが、故善竹玄三郎の意匠になります。後ジテ、右の肩を脱ぎ、登場しますが、この場合にも美しく栄えるように絵を構成したと聞いています。
多くは、浅葱の地色だと思うのですが、当法人のものは「黒色」です。
木曜日は、ここまでやって、力尽きました。蔵に運び込んで、装束簞笥に収納するのは、また今度(;^_^A
そうそう。
この度の御披きの扇、御披露いたしましょうかねぇ!!
今年は、善竹能舞台が創建されてから50年の記念もありましたので、いつもより気張って十松屋さんに作ってもらいました。
祖父の故善竹玄三郎が8歳の時に、狂言「太刀奪」のシテを勤めた折に拝領した扇を復刻することにしたのです。(原版は、法人サイトで一部御覧いただけます。)
で。
これでございますよ!!
お値段も……通常のお配りする扇の………(滝汗)
折しも、今年は琳派が誕生して400年だとか?実にタイムリーでございました。
〽花の春 紅葉の秋
誰が 思ひ寝と
なりぬらむ
にちなみ、表は「桜」、裏は「紅葉」となっています。
☞ちょうど、拝領の扇がそういう意匠でした。
そして。
男性持ち扇(9寸)と女性持ち扇(6寸5分)をこの度も製作しました。
こちらは、表側です
なかなか洒落た扇に仕上がっていると思うのですが……。(右は、裏側)
これは、先達が誂えたであろう扇の構図を原案にし、十松屋さんに新たに描いていただきました。
こちらは、女性用。
銀地に白っぽい絵はちょっと見え難いですけども、あくまでも「持ち扇」ですので、手元で眺める分には全く問題ないです。
いやぁ……。
今回も、いろいろ頑張っちゃったなぁ……。(ま、そんだけ、超・気合い入ってた!!ってことで、御理解いただければ……)
はい。
ま、そんなんでね。
どうやら、またしてもメンテナンスが必要なようですので、ポンコツボディの修理に行きたいと思う、今日この頃です。
次回の第10回の徳讃会は2016年5月22日!!
蚊の精が、出てきますよぅ!お楽しみにぃ〜(*^^)