2016-06-20

お稽古_** 6/16・6/17日は、芸術家派遣事業のため小稽古はスキップしました(☆☆☆★)

5月22日の徳讃会から引き続いて、この度の文化庁による「文化芸術による子供の育成事業(芸術家の派遣事業)」は、大阪府の北部(高槻とは緯度同じぐらい?)にある、豊能町立東ときわ台小学校へ伺って参りました。

ごく個人的なことですが、ようやくこれで今年上期の、僕がコーディネートする必要のある仕事が終わって、ホッと一安心という気がしています。




今回初めての試みとして、初日は地域の小学校三校合同で5、6年生を対象としたワークショップを、地域の立派なホール:豊能町立ユーベルホールにて行うという御要望でした。

また2日目は、いつもの通りホスト校である東ときわ台小学校体育館でのワークショップという内容です。

近隣三校(と、いっても山越え谷越え歩いて来はるんです)が合同ということもあり、豊能町の教育委員会さんも奮発してくださり!?御覧の通り、仮設舞台を手配してくださいました。能舞台の雰囲気が感じられるので、非常に有難かったです。
また、株式会社イー・ステージのS様には、所作台を組んだ際の図面をお送りいただくなど、大変お世話になり、ありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。

ただ!ですね!!
初日。高槻市から阪急電車に乗りまして、十三で宝塚線に乗換え、川西能勢口駅からさらに能勢電鉄の「ときわ台」駅にて下車しまして、さぁ!タクシーでホールまで参りましょうか!!ってところで、タクシー40分待ち。という状況でΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
致し方なく、ゴロゴロとトランクを曳きながら、徒歩で!(爆)師父なる人と参りましたとも!!(;^_^A
☞いっぺん打合せにホスト校へ行く途中で、同ホールに立ち寄ったのですが、その時は割とすぐにタクシーが回ってきたのですが………。大きく目算が外れました。(循環バスも1時間に1本ぐらい?)

いやぁ……この柱…僕も欲しいです。萌えます。
こんな構造なんですねぇ。
自作できないかなぁ……。
☞むろん、組み立て式で。
大小の前辺りから、見所の方を……。

今回は、6年生の国語の教科書に掲載されている、狂言「盆山」の体験学習です。

しかしながら、採用されているテキストは「和泉流狂言の盆山」なんですよね。

師父なる人とも相談しましたが、我々は大蔵流です。和泉流を教えることはできません。(僭越ですし、失礼に当たろうかと。)

ですので、あらかじめ打合せの際にこちらから、拙家の盆山の書物を抜粋し、提供することにいたしました。

狂言「盆山」は、当時の音を伝えるオノマトペが特徴的です。古典の書物を読めば、別に「狂言」でなくても、鳴き声の表現は分かります。文字で残っています。
しかし、「当時の人々が、実際に話していた“音”の表現」を伝えているのは、狂言の擬声語です。これは言ってみれば、タイムカプセルのようなものなのです。

また、パントマイムのような「そこにある“つもり”」の型が多用されています。
その点では、非常に狂言らしいとも言えますが、逆に言えば、演じ手の力量によって面白さが大きく変わるという、難しい演目でもあります。
☞余談ながら、晩年の玄三郎翁が、父親である彌五郎翁の「盆山」を述懐しながら、思わず噴き出してしまった。という話は聞いたことがあります。

果たして、1日体験で、どの程度まで分かってもらえるか……。難しいところです。
先述の特徴的なところをピックアップし、「五場」に分け、盗人①〜⑤、亭主①〜⑤(体験する代表者は都合10名)というプロットを作成しました。

加えて、いつも通りのタイムテーブルと、三校の内二校は2日目がありませんので、狂言の大まかな「解説」と、「全体でできる何かワーク」を初日に!というリクエストもありましたので、その資料とを作成しました。
客席から動かないで、かつ全体での「狂言のワーク」となると、ちょっと悩ましかったのですが、「狂言の《構え》のスリーステップ」「《感情表現》体験」(笑う・泣く)をやってみることにします。
☞大二郎に御教示いただき、十郎家の技を盗ませていただきました!!

狂言「盆山」の体験学習は、最後の方に、ちょっと申し訳ないことしてしまいました。つい、興に乗ったまま次の場の指導に進んでしまい、代表児童のお一人(亭主⑤役)に体験してもらうことができなくて、後からやってもらいました。済みませんでした。
いろいろと反省点もあったのですが、次はきっともっと上手くいくことでしょう!!(三校が合同であることの、メリットとデメリットもあるようです。)

全体のワークは、楽しんでもらえたのではないでしょうか。さすが十郎家コンテンツ!!(笑)

2日目

実は前日の21時頃に、初日の内容も踏まえ、さらに他の先生方の御都合もあってか、“仕様変更”(笑)の連絡をメールで頂いていまして。

そのメールに気付いたのが、22時頃でしたでしょうか!Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
そこから、急きょ、大急ぎでその御要望に応じられるところ、応じられないところを仕分けし、プロジェクターの再編を始めまして……。
☞いやぁ、早い目に気付いて良かったです(爆)

いやまぁ何とか。(^^ゞ
で、2日当日の朝になって、朝食を摂っているところに、師父なる人が「これこれしかじかの写真を入れられたらな……」なんてことを言うので、また出発前にMacを立ち上げてね、写真を差し替えてみたりしまして……。

なんか、いっぱしのサラリーマンみたいで、いろいろ慌ただしい始まりでありましたナァ……。
実はウチの法人のパッケージ化したコンテンツですから、替えられるところと替えられないところとがあるんです。でもまぁ、これによって、どこへ訪問しても、だいたい均質な、同じ事が提供できるわけですよね!d(^-^) 

そして、そして。
この日のために購入したといっても過言ではない、リーサル・ウェポン。その名も「○×ピンポンブー」を、満を持して投入!!

その食い付きたるや!!
狂言の鳴き声クイズ狂言の音クイズに色を添えてくれました。
☞いやぁ、買って良かったなぁ……(≧∀≦)

今回は児童達に、
「次は、どの担任の先生に、鳴き声(や音)のリピートをやってみて欲しい?」
って、尋ねてみましたが、子ども達がビシバシと、遠慮なく当ててくれたので、大いに盛り上がって、ちょうど良かったです(笑)

いろいろとありましたけども、何とか体裁を整えられたのは大変良かったです!!子ども達がよく笑ってくれたのが何よりでした!!!
☞盛り上がりますが、騒いでいても、ちゃんと注目することもできる、メリハリのある子ども達でした。


……まぁ、帰りましてグッタリしてましたのでね。
息子殿には、
「とーちゃん、お疲れ……。お稽古は、土曜ね。」
ってお願いしたのでした(^^ゞ



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