2016-03-11

【追記】祖父との思い出と言えば…/高和会のこと

先日、「御月謝」についての考え方を記事としてあげました。>【大蔵流狂言講座】趣味の大蔵流狂言 高和会 のこと

実はこれね、祖父玄三郎にはきっと怒られるだろうという内容なんですねぇ^^;
と、言いますのも。

祖父が存命中に

「御月謝ってどうやって決めたん?」「お弟子さんはどうして集まったん?」って尋ねたことがありました。
☞そのあたりをざっくばらんに聞けるのは、同居してる良さでしょうかねd(^-^)

我が祖父なる人はですね、
「うちに伝わってる芸能はやな、お前が考えたんやない。わしらの先祖が作ったもんや。」
「せやから、お前が値段付けてお金を貰うっちゅうのは、そもそも筋が違うんじゃい。」
という趣旨のことを申しておりました。
じゃあ、どうしたらええのん?ということを尋ねますと、
「お弟子さんが置いていかはるもんは、しゃーない。もろといたらエエ。フォッフォッフォッフォッ…」
と笑てましたデ。
我々の芸能……プライスレス。ってコピーが浮かびそうですが(笑)

御月謝も、要は習う人が、無理のない範囲で負担できる額を払えばいい。ということでした。まぁ、当然僕は「数千円の人もあれば、数万円の人もいるって事になるよね?」と尋ねましたけども、
「1,000円の人には1,000円のことを、20,000円の人には20,000円のことを教えたらよろしいねん。」
と、言うてましたな。
曾祖父の善竹彌五郎翁の御月謝にまつわるエピソードも伝え聞いたことがありますが、それは、あえてここには書きません。

まぁ、これらは古き良き時代の「芸事を習う」という習慣がきちんと残っていた頃の話でしょう。
現代では、きっと皆さんが困るに決まってる……。ということで、便宜上、御月謝を定めておりますが、基本的には僕は祖父の考えを踏襲していますd(^-^)
☞世情の価値観も変容し、つい金銭の損か得かで考えてしまいますが。

お弟子さんを公募?する事についても、師弟関係を結ぶことには、特に厳格でした。この辺も僕は重視したいと思っています。
場合によっては、あらかじめお稽古をお断りさせていただく事もあるかも知れませんし、たとえ入門されていても、爾後のお稽古は行わない場合もあるでしょう。
本格的に入門される前には、履歴書を御提出いただいて、ガイダンスをさせていただきます。

ま、それらを踏まえて。

気楽にやりたいと思います。学校じゃないですし、「○○までに、××まで学習!!」というようなもんでもありません(笑)
そんな必死のパッチで、「稽古の師匠の声を録音して!」とか、そこまでやるものでもないです。分かるまで、できるまで、のんびりとやりゃあいいんです、きっと。

一般社団法人高和会善竹能舞台では、皆さまのお越しを、手ぐすね引いて(いやいや、揉み手して!?笑)お待ちしておりますm(__)m

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