[承前]かん袋にてくるみ餅を賞味すること叶わず、失意の中ワタクシは帰途につこうとしたのでした。
担任の先生に可愛がって頂いて、自宅の狂言会にも何度か足を運んで頂いてまして。
その先生のお父様が、堺か、住吉か……定かではありませんが、刀剣の「研ぎ」をなさっていたように記憶しています。
先生とお父様とが拙宅の狂言会にお越しになるのですが、楽屋お見舞いとして、堺の名物「けし餅」を、よくお持ち下さいました。
なんと!そのけし餅のお店が、道路の向かい側に見えるではないですか!!
我が祖父、玄三郎翁の愛好した、この「けし餅」。是が非でも求めて帰らねばならぬと思い至ったのでした。
こちらのお店では、2階が喫茶スペースになっており、喉も渇いたので、一休みさせて頂くことに致しました。
お店の方が仰るには、観光客の団体さんが大勢見えられて、忙しかったけれども……今は手も空いているし。と、色々と情報を教えて下さいました。
お店で食べた肝心のけし餅は、写真に納めるのを忘れたので、こちらはお土産に持って帰った分の画像をアップします。(仏前にもお供えした次第)
指が写り込んでしまいました(;^_^A |
指で摘んだら、柔らかくてへこんでしまいます。
味は、実に美味であります。
甘さ控えめでないあたりが好きです。
昨今の「甘くない甘味」には、いささか食傷気味ですが、ガッツリと本気の味は、実にうまいものです。
けし餅屋さんの喫茶スペースで、店員さんと雑談してて教えて頂いたのが、与謝野晶子生家跡。ここ(店舗)からすぐ近くですから!と、観光マップも下さいました。
与謝野晶子、堺の人やったんや。知らんかった。
フェニックス通り……なかなか、豪気な堺市です。
-`).。oO(ふと、聖闘士星矢を思い出しましたですよ。
それから、上述の店員さんオススメのスポットへ。
また阪堺電車に乗って少し移動し、堺伝統産業会館にも行ってきました。刀鍛冶の流れを汲む庖丁職人さんの仕事の数々を見てきました。
様々な用途に適した刃物がずらりーっと並んでいる様子は実に壮観でありました。
ダマスカスブレードみたいな感じの、流紋のような模様の入った刃物を見ることができて、ちょっと嬉しかったです。
そして、住吉大社。
やっぱり、でかいです。住吉鳥居前駅に到着した時刻は17時チョイ過ぎ。
残念ながら、閉門時間までには間に合わず本殿まで参拝することは叶いませんでした(;^_^A
カッコイイ狛犬氏 |
そして……。
卯年生まれとしては、これは外せませんね。
右奥の方に謂われが書いてありましたが、住吉大社が神功皇后の年代、辛卯年の卯月の卯日に創建されたことにちなみ、奉納されたようです。
ステキやわ。
ま、だいぶ引っ張りましたけど、一連の講釈はこれにて、あはれ一巻の終わりなのでございます。また、ぼちぼち常の通りに戻りたいと思います。
※特記事項
甘党のように思われる向きもあるかも知れませんが、基本的には左党です(;^_^A
飲めない日々は辛うおます。