2015-04-20

お稽古_㉟ 大稽古:筍が採れると息子殿が大泣き…!?

18日(土)、急遽我が師が午前中に出かけなければならない用事(みんな大好きな、筍を頂けるのだそうです。有り難いご友人です。)ができ、いつもより早い時刻に僕の稽古を開始することとなりました。前日金曜日のうちに舞台の掃除を済ませていますので、朝一番から花子の稽古となりました。
今までは中入り前と、中入り後でわけての稽古でしたが、今回は初めて最初から最後まで通しでということになりました。

実は、もしかすると釣狐と比較して、無意識のうちに軽く考えていたのかも知れません。やはり「極重習」のことはあるのです。稽古が始まった頃に心象として浮かんだ、巨大な壁面はまだまだ何重にも立ちはだかっているように感じました。

僕の稽古が済むと、まだお昼までには少し余裕がある時間帯でしたので、「息子殿の大稽古を……」と思ったわけです。
と、言うのも午前中に稽古を済ますことが出来れば、午後からがとても自由にまとまって使えるのです。お天気も良かったですから、晴れている、風が強くないうちに是非とも鯉のぼりを揚げようと思っていたのですが……。
しかし彼は、母に誘われて、近くの博物館(いましろ 大王の杜)に「チラシの配架依頼」に出かける気満々でおりました。(ちょっと、僕と妻との伝達に齟齬が生じていたようです。)

急に予定変更をさせられることになった息子殿は、たいそうおむずがりで。
こちらも、少しだけ譲歩しました。
「大稽古」だけれども、午前に済ませるならば、着物なしでも良い。ただし、午後からの稽古とするならば、着物を付けてしっかりとやる。
としましたが、その両方ともイヤ!!と言い張って、頑として譲りません(+_+)
あの性格は何なんでしょうね。臨機応変さというのも、狂言方として重要な資質の一つだと思うのですが……。どうやら予定通りにいくことを好み、それに反する事は嫌なようです(;^_^A
もし、午前中にお稽古をお願いしたいと思うなら、足袋を履いてから、改めて呼びに来なさい。
師たる僕は告げまして。さっさと、鯉のぼりの準備に掛かりましたらば、ようやく心を落ち着けて稽古をするつもりになったらしく、呼びに来ました。

先週は「割稽古」が主でしたが、この度は通しで初めから。
要所、要所を動画に撮りまして。師匠目線での太郎冠者の動き(型)の見え方というのを、稽古後に説明してサラリと終わりました。(だいたい、上手くできていましたので。)

イレギュラーの発生によって、風が吹けば桶屋が儲かる?的に予定変更となり、息子殿は大泣きする羽目になりましたけれども、鯉のぼりも無事に揚げられましたし、夕食には美味しい筍料理に舌鼓を打ったのでした(笑)

吹流しには、善竹の家紋入りですww

若竹煮、美味〜ww











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